今回は教師ならではのあるある!職業病について10人の先生にアンケートをとってみました。読んでみるとどれもうなづけるものばかり。
大人よりも子供に囲まれる世界にどっぷりつかる先生は、やっぱり普段から教師っぽくなってしまうんですよね(笑)
今回はそんな先生たちの行動をまとめてみました。
教師ならではの日常の職業病まとめ
では実際に教師が自分でも職業病だな・・っと我に返ってしまう行動について順番に紹介していこうと思います。
どこに行っても教材集めをしてしまう
36歳女性です。北海道の公立中学校で英語を教えていました。現在の勤務校は2校目です。英語を教えている担当学年は1〜3年生です。今年度は特別支援学級の担任をしています。6年間勤続し、4月から産休に入ります。
リーフレットなどを見つけると、授業の教材に使えるのではないかと集めてしまいます。ネットでも教材集めをしてしまいます。
本屋さんでは参考書のコーナーから見に行ってしまいます。団体の集まりに行って人前で話す人を見ると、目線や声の大きさや指示の的確さが気になります。
街に外出するときは、保護者や生徒にいつ出会うかわからないので人目が気になります。
友人に会う時はかならず遠くの町で会うようにし、学校関係者に目撃されないようにします。仕事で避けられない悩みは、休みが無いことです。土日、ゴールデンウィーク、連休は全て部活動の監督業務にあてなければいけないので、平日も休日も仕事になってしまっているのが、今最大の悩みです。
教訓話をあつめてしまう
4年制の医療福祉大学を出ているので、医療福祉を学ぶ高校のコースで福祉科目を担当しています。学年に関しては、一週間の内にどの学年の授業も担当します。勤続年数は、今年で8年目になります。高校一年生の暮らす副担任を行っています。
自分の教える科目は、他の座学中心の授業とはやや異なるもので、福祉に関する座学だけでなく、シーツ交換などの介護技術の実践も行うものです。
そして、二時間連続で授業を行うことも多いです。そうなると、教わる側も疲れ、緊張状態が続くことでストレスになると考えます。自分が職業において大切にしていることの一つが、コミュニケーションをとることです。
授業の入り、また終わりにはちょっとしたお喋りをすることもあります。これがある方が、生徒たちもリラックスして本題に入っていけるからです。
職業病やくせとしてあげられるのが、この時に話すネタを収集することです。談笑のような小話ではありますが、ある程度は教訓がはいった気の利いたものでないと相手のためにはなりません。こういった使える情報などを生活のあちこちで探します。
例えば、呼んだ本、見たテレビ番組からでも何かを読み取って、後日の小話に繋がえるようにしています。責任ある立場であるので、慎重になって世間のあちこちを見て教訓となるものを見つけるのが、趣味であり、教師を初めてもっと深まったくせでもあります。
プライベートでも教師のようにふるまってしまう
現在、私は京都の某私立中学校で数学の教員をしております。大学院を修了してから、ずっと同じ学校で働いており、次の4月で8年目に突入します。
大学院時代には、奈良の公立中学校でも働いたことがありました。教師歴は8年となります。
私が思うにですが、教師はプライベートでも教師であろうとする人が多いです。
例えば飲食店などに行き、店員さんが少し言い間違えたり、気にならない程度の間違いに対して
「いや、これは〇〇ですよ」と正そうとする人が多いように思います。
別にスルーしても全く問題ないことですら、ついやってしまう人が、少なくとも私の周りには多いです。
おそらくは真面目さゆえなのでしょうが、職業病のような感じがします。
仕事上でさけられない悩みと言えば、卒業生が大人になっていくことです。つまり、例えば昔の教え子がどこかのお店で働いていて偶然再会する、など。
あるときは嬉しいかもしれませんが、タイミングによっては「今は困る」という時もあるでしょう。
教え子の方が気づいて声をかけてくれたらわかるけれども、そうじゃなければ気づかないこともあります。
なぜなら大人になれば見た目も少しは変わっているからです。
教師側は多少老けたとしても、大きく見た目は変わらないので、いつどこで見られているのかわからない悩みがあります。
広いところに行くと全体を見回してしまう
24歳女性です。小学校で臨時的任用職員として働く日々を送っています。
教員採用試験に落ちたため、ひとまずこの仕事を頑張っていますが、正式な教師になることは諦めていません。
現在は、低学年を中心にサポート教員として教室に入っています。
まだ3年目ですが、やる気だけは誰にも負けていないと自負しています。
飲食店や図書館など、一気に広い空間が目の前に広がる状況に置かれると、ついつい全体を見回してしまいます。
目に入る隅々までひとまず見回さないと、気が済まないのです。
それは、いつも教室に入った時にクラス全体を見回す癖からきてるものだと思います。
毎日教室に入ると、1番最初にすることが教室全体をじっくり見回すことです。
様子がおかしい子がいないか、違うことをしている子がいないか、すぐに見つけるようにしています。
その癖が、ついついプライベートでも出てしまうようです。
また、時々友人と話しているときに自分のことを「先生」と言ってしまうことがあります。
自分でもびっくりしてしまうほど、完全に無意識です。
「私はね」というべきところでついつい「先生はね」と口走ってしまいます。
口をついて出た瞬間、思わず吹き出してしまいますが、これが1度や2度ではなく、結構頻繁にあるのです。
完全に職業病だと思いますが、これも仕事を頑張っている証拠なのだ、と自分では思うようにしています。
自分のことをどこでも「先生」と言ってしまう
現在は小学校2年生の担任です。公立小学校で、勤続10年目になります。女性で、私立大学の教育学部卒業後、2年の非常勤教員を務めてから、教師になりました。
大学時代は、個別指導の塾で中学生を相手に文系科目の指導をしていました。
低学年のクラスを受け持っていることもあり、プライベートでも自分のことを「先生は~」と言ってしまって、友人に笑われます。
また、子どもたちの流行りが耳に入ってくるので、最近人気のアニメやゲーム、You Tuberに詳しくなりました。
他にもある職業病は、平仮名でもカタカナでも漢字でも、書き順が気になってしまうことです。
TVのクイズ番組などで、芸能人が答えを書いている時に、答えが合っていても書き順が間違っていると赤ペンを入れたくなります。
悩みとしては、私自身がもともと好き嫌いが多い偏食家なのですが、子どもたちに「出来るだけ給食を残さず食べようね」というのがツラいです。
会社勤めの友人たちがおしゃれなランチを食べている一方、冷えてあまり美味しくない給食を食べなければならないのが悲しいです。
あいさつが大げさになってしまう
(2年前に退職し、現在は別の仕事をしております。)退職前、最後に担任していたのは小学校2年生、勤続年数は9年でした。
経験担任は、1、2、5、6年、少人数算数を担当をしたこともあります。
小学校のみの勤務です。
紙を数えるとき、指サックを使って1枚1枚数えるよりも、プリントを配るときのように、紙をしならせてずらして数える方が早いのでその方法を選んでしまうこと。
子供たちだけでなく、大人(保護者や同僚)にも、「さようなら」と言ってしまうこと。
普段からさようならを使うのは教員ならではだと思うし、教員以外の人に言うと、今生の別れかのような、大袈裟な挨拶だと感じられるとのことで、ギョッとされる。
また、低学年担任のときは教室から離れられないことが多く、必ず膀胱炎になりました。
周りの低学年経験者も同じように言っていたので、職業病だと思います。
私はスタンプが好きだったので、100円均一や文房具屋では、スタンプコーナーを必ずチェックして、コレクションしていました。子どもたちが喜ぶので。
プライベートで保護者や生徒の目を気にしてしまう
私は30代男性のの小学校教諭です。今年は5年生の担任をしています。常勤講師を経て正規採用されて今15年目です。
小学校での仕事なので、基本全教科担当ですが私は高学年を受け持つ機会が多く、一部教科は専科の先生にお願いしています。都会の学校ではないので、落ち着いた雰囲気の子どもたちが多く、その中で仕事をしています。
一番は「勤務先の校区でプライベートの行動を制限してしまう」ことです。生活しているとある程度やむを得ないのですが、勤務先の校区では子どもや保護者に出会ったり、地域の目もあるので、できることならお店なども違う場所に行こうとしてしまいます。
校区を避けた選択を無意識にしてしまっているのが職業病だなって感じています。特に異性の友人などとはほとんど校区には行っていない気がします。
あと「定時」という概念が日常の中で皆無なので、ほかの仕事に就いている方と話しがかみ合わなかったり、仕事に対する価値観のズレを感じることがあります。
労働者としての一般的な感覚からは、どんどんかけ離れていっている自分が居るので、そこは逆に意識していないといけないって職場以外でのお付き合いや同業者以外の方に接する際には気を付けています。
一般企業の用語が全く分からなくなってしまう
郊外の地方都市(田舎かな?)の公立小学校の現在非常勤講師です。38年間勤務して退職後、2年間フルタイムの再任用教諭として勤務し、同じ小学校に非常勤で1年間勤務してました。2、3、5、6年生の書写と3年生の社会を担当しました。次年度は未定です。
世間知らずの専門ばかなので、他企業の業界用語や流行語等がわからず、とんちんかんな対応をすることがあります。
家庭でも、上から目線の説教口調になりがちですルールを守らない子供を見ると、親の行動が頭に浮かび、保護者に注意できない自分に腹がたちます。
迂闊に声をかけるとトラブルのもとなので、禁じられてます。子供には声をかけますが。
買い物に出かけて、教材になりそうなものや使いやすい文房具を見つけると、今必要のない物でも買ってしまいます。また、本屋に行くと、教育関連書や児童書に必ず目が行きます。子供たちに話すのに良さそうな本の衝動買いを良くします。
板書したり、記録したり、パソコンを打ったり、重いノートを持ち運んだりするので、右の肩こりがひどいです。(利き腕)
低学年のネタに詳しくなる
4年大学を卒業後、私立の幼稚園教諭として勤務しています。4,5歳児の担任をしており、現在7年目です。
これまでは満3歳、3歳、4歳、5歳の学年を受け持ってきました。
また、他園にて、1年間講師採用でフリー教諭としての経験もさせていただきました。
①自分の子どもに対し、「せんせい」と自分のことを呼んでしまいます。
子どもがイヤイヤして動かない時など、「せんせいと一緒にやってみよう!」などつい幼稚園スイッチが入りせんせいといってしまいます。
②戦隊モノ、プリキュア、プリンセスなど子どもの興味のあることに敏感になる。
忙しくてなかなか子どもたちが好きなテレビを見ることはできませんが、本屋さんDVDショップなどで見かけるとつい手に取ってしまいます。こちらも知識を得ていないと子どもたちについていけない…!今はもっぱら鬼滅の刃です…。
③ 絆創膏を常に持ち歩いてしまう。
切り傷擦り傷の絶えない子どもたち。仕事中は絆創膏はマストですが、プライベートでも持ち歩かないとなんだか不安になります。
④ 持ち帰りの仕事が多すぎて、仕事が頭から離れない。
プライベートの時間もほぼ仕事のことを考えています。買い物中も「あの製作の準備にこれ必要だったなあ…こっちの方が合うかなあ…。」と…
給食で早食いがみについてしまう
私が教師になりたての頃、先輩教師の早食いぶりには驚かされました。昼休みのチャイムが鳴ると、皆一斉に食べ始め、あっという間に完食。その速さに圧倒され、自分の食べるペースが恥ずかしくなったものです。
しかし、教師の仕事に慣れるにつれ、私も自然と早食いになっていました。給食の時間は、子どもたちの喫食状況を確認しながら、一口一口を大きくして速いペースで食べるように。休み時間には、次の授業の準備や子どもたちの指導に追われ、ゆっくり食事をする暇はありません。
この早食いの習慣は、プライベートにも影響を及ぼしました。友人と食事に行った際、無意識のうちに速いペースで食べ進め、あっという間に完食してしまったのです。友人から「せっかくの食事なのに、ゆっくり味わえないね」と言われ、ハッとしました。
でも、早食いは教師の適応力の一つだと思います。限られた時間の中で、子どもたちのことを第一に考え、自分の食事は二の次になる。それが教師の宿命なのかもしれません。今では、早食いを教師の勲章だと思って、笑い話にしています。
看護学校教師の職業病
大学病院外科病棟に10年勤務し、出産育児のため、退職。その後訪問看護を4年経験。現在は大学保健福祉学部看護学科の非常勤講師をしています。
担当学科は、看護技術ⅠとⅡを受け持っています。対象学年は大学1年と2年。勤続年数は3年です
生徒の心をつかむ看護師時代の体験談を、メモしておいてしまう。この技術演習の時にこのネタをだそうとか、ベッドの中で色々考えてうなづいている。
今も現場で働く友人の看護師の現状を、ものすごいうなづきながら聞いてしまう。基本を教えながらも、例外について教えてあげられるように、参考書をよみまくってしまう。
ショッピングに行くと、ぎりぎりOKなファッションを探してしまうのは、センスのある先生だと思われたいから。
丸がつけやすいペンを文房具屋でなんども試し書きしてしまい、文房具屋で何時間もいることがある。
付せんにこだわりをもったり、ご褒美スタンプをハンドメイド作家に依頼してしまったりする。
小学生の自分の子供に教えるときに、ついつい大学生に教えているような、考えた過程を言わせたりしてしまう。
気軽にどうぞ♪