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オンライン授業をする教師側の本音!現場の負担や取り組みを公開します

今回は学校の授業のオンライン化について、教師側の視点に立った見解について、小・中・高校から大学の先生に現場の声を聞いてきました。

自粛や緊急事態宣言で突如ズームを使った授業の導入するにあたり、教師側の負担や、授業改善のための具体的な工夫についてかなりリアルな問題点が浮かんできました。

私立と公立では機材や導入の条件が違うのですが、かなり参考になるのではないかと思います。

 

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目次

緊急事態宣言とオンライン化授業で教師が大変だと思う点

生徒ももちろんですが、授業をする教師が特に負担に感じている点を先にまとめてしまおうと思います。

 

  • Wi-Fi環境が生徒によってバラバラ
  • ペンタブやノートバッドの自腹購入が必要
  • ICTに詳しい教師が現場に少なく、授業の技術に差が出た
  • プライバシー保護のための工夫が難しい
  • 生徒の手元が見えず全体指導ができない
  • 出席の確保や提出物の管理が難しい
  • グループミーティングで生徒同士がなじまない

容易に想像できますが、公立は機材の不足、低学年は集中力の低下や管理問題。高学年は交流やディスカッションにおいて問題が出ています。

緊急事態宣言の終わりが見えずカリキュラムが難しい

今一番現場でなんこうしているのが、オンラインとオフラインの組み合わせをいつまで続けるのか?という問題です。

実際に低学年指導、部活動指導はオンラインは不可能です。そのため何とか現場では代替措置を探してしのいでいるのが現状です。

選挙の前後で政府の発言も変わりますし、年間カリキュラムを組むことが出来ず現場は大混乱です。

特に受験に合わせての年度カリキュラムが厳しすぎます。では実際に現場でどんな風に先生型kが感じているのか?詳しく見ていきたいと思います。

小学校教師のオンライン授業に対する意見と感想

経歴や立場:小学校教員(5年)を経験し、現在オンライン授業事業で独立したものです。

小学校教員時代の役割:生活科主任・体育科副主任・環境教育担当をやっています。

低学年と高学年ではかなり状況が違いますが、授業のオンライン化において教師側の負担が大きいと思った部分についてまとめました。

 

公立学校では導入時の操作方法や利用事例の紹介がほとんどない

そもそも学校が研究校でない場合、ICTに特化して詳しい教員はそこまで多くありません

ベテランの教師がマイナスの印象を持っていると、若手が頑張っていても「新しいものに手だしてるけど、子ども達に分かるの?」という謎の圧をかけられることもあります。

双方向オンライン授業の事例がまだ少なく、紙芝居のような手書きの資料をビデオでうつして授業を配信している教師もおり、パワーポイント等で教材を作ったり、メールやグーグルクラスルームを使いこなす教師は私立に多い印象です。

機材がが不足し個人的に準備しなければいけない

地域によると思いますし、また公立私立によっても異なります。

私が勤務していた学校ではデジタルカメラと電子黒板のディスプレイ、校務用PCは支給がありました。

ただし教師用のタブレットはありませんでした。

書き込みができる機材は電子黒板になりますが、遠目でうつすと分かりづらいです。

私立の教員でタブレットが支給されているという場合はかなり授業準備がはかどると思います。(書き込めるので事前に準備しなくてもその場で板書のように使える)

プライバシーを守るため教師の使いやすいツールが使えない

個人情報保護の点から、使用できるツールが限られています。私学と違い公立の場合は利用できるソフトが限定的なので、そのせいで効率化が図れません。

普段家で使っているソフトは学校指定でないと利用できないというデメリットがあります

 

集団指導では児童生徒の反応が細かく見れない

オンライン授業では体の全部をカメラに写すわけにはいきません。手元のちょっとしたミスなどを素早く発見するのが難しく、あくまで顔の表情で判断しなければ行けないのがデメリットの一つとして挙げられます。

 

小学校のオンライン授業のために工夫した点

オンライン授業は一定以上の生徒:教師1人の形態だと双方向のやりとりが難しいので、
生徒どうしの話し合いの場面を作ることは難しいです。

受講側が大学生以上だとグループでの話し合いも容易かもしれませんが操作が難しいと小中学生では現状無理です。

そのため、学習内容の理解を深めるため視覚的な教材や写真入りの資料をあらかじめパワーポイントや教材PDFで用意をして画面共有の際にラインマーカーをひいたり拡大したりすることを意識して準備をしました。

オンライン授業の後の時間を質問用に残しておき、児童生徒の中で質問がある人は退室せずに待機してもらい、個別での質問に応じることをしていました。

また、教室での直接指導と異なり、授業が双方向の時間がやや短くなります。

そのため、児童生徒が退屈になる傾向があると感じますので授業の時間の流れを最初に説明して画面でも「今がなんの時間か」を共有するようにしています。

次になにするか、この授業で何をやれば完了なのかというゴールがあると子ども達も集中を保てています。

生徒に話を聞いていると、「学校のオンライン授業は一方的でプリントの穴埋めだけだから
退屈で参加の意義が見いだせない」という声が多いですので改善の余地があるように感じています。

 

オンライン授業で生活が変わった点

実際にオンライン特化の講師をするようになって、自分の生活は一変しました。

自分の空いた時間を教材研究や授業準備にあてることができる

生活指導がほとんどないので、授業の内容に集中できる

このような点が挙げられます。

学校での直接指導は子ども達の関わり合いがあるので、メリットも多いです。

ただ、一部の落ち着きのない子どもの授業妨害や喧嘩が起きると平気で1時間をその解決にかける場面も多いです。

それがなくなる分、勉強したい子どもに良質の教育を届けられている実感があります。

教員も職員室で話しながら、だらだら作業するよりも、自分の教室での配信が終わったら課題をGoogleクラスルーム等で提出確認して授業の評価までを完結したとしても授業時間プラス30分を見ていれば完了し、比較的効率化できていると思います。

また、家庭のことや家族に使える時間が増えて、こころにゆとりができたので無駄遣いが減り月に9万円出費が減りました。

デメリットは人と会う時間が減るので、自分の授業に自己満足しやすくなることです。同業者や生徒に率直にフィードバックしてもらう機会が必要です

 

中学校教師のオンライン化授業対する意見と感想

現在の担当学年は、中学二年生です。担当教科は、理科です。教員歴は、現在が教員生活が5年目で、関東で3年間教員として働いた後、地元である東北に帰ってきて、2年働いています。

今年度より、いきなり校内のICT教育の推進担当教員に任命されて、毎日悪戦苦闘しながらも、実践を積み重ねているところです。

 

教師のタブレット端末が無い

生徒1人にタブレット型パソコン1台は、とても早い段階で配備された。しかし、担当する肝心の教員用の、タブレット端末は、用意されること無かったため、教員どうしで貸し借りしながら使わなければならなかった。

生徒全員の顔が一度に見えず大変

オンライン通話、オンライン授業をする際に、生徒が教師だけを見ることは可能なため、支障はきたさないが、教師の画面上に生徒全員(30人~40人)を同時に映すことができないので、教師という立場においては非常に不便だと感じた。

回線がパンクしたりするとできないことが増えていくので、上手に利用する必要があると思った。

Wi-Fi環境が各家庭においてバラバラ

タブレット端末そのものを、自宅に持って帰ること自体は、特に問題はないが、各家庭にWi-Fi環境が必ずあるのか、という問題があった。

もし家にWi-Fi環境が無ければ、Wi-Fiスポットを貸してあげる準備はできていたが、想像以上の家庭に必要なことがわかり、足りなくなってしまった。

授業のために工夫した点

① 各クラスごとのクラスルームを作った。

最終的にテストや、成績をつけていくことを考えると、教科ごと、さらにクラスごとのページを作ると、便利であることに気付いた。

② 小テストを頻繁にやるようになった。

前回の授業の復習を、紙の小テストでやるのではなくて、タブレット端末を駆使して、生徒も楽しく解くことができている。

さらに問題のタイプによっては、教科書を見ながら解くことも可としている。

このような小テストを利用することで、教科書を覚えさせていく授業から、教科書を生徒が自分で利用しながら、自分なりに学習を進めていくような、学びのスタイルに変化してきていると思った。

③ 専用の充電器

学校で用意された充電器ではなかなか充電が速くできなくて、高価ではあったが、自分専用の充電器を用意して、ヘビーユーズしている。

④ 専用のガイドブックを買った

研修に行った際に無料配布されたテキストでも理解は進むが、オンライン授業についてレビュー評価の高いテキストを自分で用意することで、自分自身の理解も飛躍的に進んだ。

④ HDMIケーブルの準備

学校にもあるが、取り合いになってしまうのと、意外に壊れやすいので自分専用の物を用意した。

オンライン化で感じたメリット・デメリット

良い意味でも、悪い意味でも、ICTのことなら、かなり頼りにされるようになった。

昨年、現在いる自治体では、私は「新採用」教員として配属されたので、右も左も分からず、自分に自信もなく、たくさんの人に迷惑をかけてしまうような存在だった。

ただ、今年いきなりICTの担当教員に抜擢されて、何度か職員研修を担当したりしたことで、オンラインのことなら、タブレット端末のことなら、頼るべき1人というくらい、期待されるようになった。

しかし、電源ボタンの位置や起動の仕方など、あまりにも初歩的な質問も少なくなく、自分の時間が無限に、ICT機器関連の仕事に費やされるようになってしまった。

また、たくさん利用する先生方が出てきたことで、参考になる利用方法などを共有しやすくなり、コミュニケーションも増えたと思う。

授業の準備を必ずしも、学校でやらなくても良いのだと思えるようになったことが、一番自分の意識の中で変わったことかもしれない。

 

高校教師のオンライン授業に対する意見と感想

2020年~1高校のの副担任をしていました。

授業では1年生の数学Iと数学A、3年生の数学IIを担当していました。

勤続年数は2年目でです。立場としては私立学校の常勤講師で、校務分掌は教務部を担当していました。

一年目にいきなりオンライン授業で戸惑う

私が勤務していた学校では、1回目の緊急事態宣言による休校措置の際に、生徒との連絡は今までも利用していたClassiというものを使い、それに加えてスタディサプリを全校生徒に導入しました(今までは任意)。

ですが、オンライン授業というものは1回目の緊急事態宣言による休講措置の際には実施しておらず、各教科でそれぞれ課題を出して学校のHPにて配信をするといったものでした。

このときに大変だったことは、私自身異動して1年目の学校だったので、まだ顔も名前も頭のレベルも分からない生徒に対してどれくらいの課題を出せばいいのかということが難しかったです。

2回目の緊急事態もノウハウがなく手探りの授業になる

2回目の緊急事態宣言では全国で休校措置はありませんでしたが、私が勤務していた学校は生徒数が1000人を超えるマンモス校ということもあって、新型コロナウィルスの濃厚接触者や感染者の発生による休校が2回(1回目は1週間ほど、2回目は1日)ありました。

そのときはオンライン授業をやりましたが、その時に大変だったことは、やり方も教わらずただ「オンライン授業をやってください」と言われただけだったので、どういう風にやればいいのかということが一番困りました。

その中で実際に私がやったことは、映像をスマホで撮ってパソコンで編集したものを生徒に配信するというものをやりました。

授業で工夫した点について

私が実際にオンライン授業でやったことは、授業で使用しているプリントを解いている映像をスマホで撮って、その動画をパソコンで編集したものを生徒に配信するといったものです。

工夫した点としては、映像に声を入れると音割れなどが発生して生徒が聞きにくかったり、NGが多くて何回も取り直しになると思ったので、音は一切入れずに編集で字幕をいれる形をとりました。

編集自体はWindowsに入っているフォトというアプリを使いました。

また、映像をスマホで見る生徒が多いと思ったので、あえてビデオカメラではなくスマホで映像をとってスマホの人に見やすいような動画にしました。

そのときに用意したものは、スマホで映像を撮る際に使ったスマホスタンドです。

100円均一で買ったものだったこともあり、実際に使うと距離が足りなくうまく動画がとれなかったため、最終的には棚などを使って高さを出してその上にスマホスタンドとスマホを置くことによって高さを出して、動画を撮影しました。

 

オンライン授業のメリットとデメリット

オンライン授業を実際にやったことによるメリットとしては主に3つあります。

 

1つ目はこれからまた休校になっても同じようにオンライン授業を実施することによって学力低下を阻止できることです。

2つ目は映像として授業が残るので授業の復習にも使えるということです。

3つ目は体調不良等で学校を休んだ生徒も後日家で授業の映像を見れるということです。

こうやって見ると生徒目線のメリットが多いような気もします。

 

逆にデメリットも主に3つあります。

1つ目は対面授業よりも授業準備に時間がかかるということです。

私自身が編集という作業があったこともありますが、それがなかったとしても対面よりも授業準備に時間がかかったと思います。

2つ目は映像として授業が残るので、雑談などができないということです。

 

3つ目は映像の配信となると生徒の反応をうかがえないということです。教員目線のデメリットが多いような気もします。

また、オンライン授業によって自分の生活としては家で作業をする時間が増えました。

家にある自分のパソコンのほうが使いやすいので、driveなどを使って家で編集作業をしていました。待遇はオフラインのときと特に変わりませんでした。

 

国語の授業のオンライン化は大変

今年の3月まで、公立の高等学校の国語科の正規教諭として5年間勤続しておりました。

小規模の学校だったため、高1〜3年まですべての学年の国語科の授業を担当しておりました。

国語科主任、担任、進路指導部、運動部主顧問を担当しておりました。

 

○昨年の5月の緊急事態宣言発令時にオンライン授業の指示がでたが、今まで実践がなかった慣れないことを急にすることになり、通常時よりもかえって授業準備に手間取った

○生徒の出席率を確保しづらい。どうしても自律した生徒でないと強制されず自分の意志で授業を受けることはしんどかったのではないか?

○当初は生徒の授業での様子を評価できず、結局テストや提出物などでしか評価ができなかった。

○普段ICT機器を使うことに慣れていない先生は、なかなか対応できずアナログで課題を出すことで対処するなど、教員間でかなり差が出た。

また、そもそもICT機器をもっていない先生もおり、オンライン授業に際して自腹で機器を買わなければならない状況が生まれた。

学校から経費が出ない、機器の提供がないため。

○生徒のデータ通信の事情がそれぞれ異なり、うまくオンライン授業に参加できない生徒もいた。また、パソコンで授業を受ける生徒もいればスマートホンで授業を受けようとする生徒もおり、学習環境がそろいづらかった。

授業での改善策

○パワーポイントの作成。

グーグルクラスルームやグーグルフォームを利用した課題提出や到達度テスト、アンケート。出欠確認。

○自腹でパソコンを購入した。休校になったときに、在宅勤務となったため、自分のパソコンがないとオンライン授業ができない状態。

ものがなく、経費で買うことはできなかったため、自腹でパソコンを購入した。

○自腹でWi-Fiを契約。こちらも、在宅勤務となった際にないとオンライン授業ができない状況だったため。

○インターネットの動画や資料を生徒に共有。プロジェクターでうつす…などしなくてよいため、通常時の授業よりも気軽に共有しやすかった。

○一方的な説明、講義にならないようにするために、ネットなどを利用した生徒の学習活動を授業内に組み込む。

「〇〇に合う画像をインターネットでさがしてこよう」といった課題を出し「どんな画像をみつけたか発表させる」などできた。

グーグルジャムボードを用いた、複数人での課題作成を学習活動にとりこむ

オンライン授業のメリットとでデメリット

初めての試みだったこともあり、準備に非常に時間がかかった。

また、どうしても生徒の様子がわかりにくく、声も聞きづらいため、教師による一方的な講義のような状態に陥りやすい。

そうならないための工夫が必要。生徒の評価もしづらい。成績がつけづらい。

また、他の項目にも書いたように、オンライン授業に際してパソコンとWi-Fiを自腹で用意したためお金がかかった。

ただ、学校に拘束されず自宅で授業ができたということはメリット。

授業準備の時間はかかるが、通常時学校にいるときに比べて生徒トラブルなども起きず、余裕を持った生活はできた。

また、生徒のレベルや能力、学びたいことに合わせて個別最適化したカリキュラムを組む助けにはなると思う。

在宅でも授業ができるということになり、自分自身往復2時間の通勤時間が短縮されたので、時間の余裕もできた。

最初は準備が大変だったが、次年度以降は1度作った教材をうまく利用したら準備は楽になるはず。

 

大学講師のオンライン化授業に対する意見

大学で非常勤講師をしています。必修語学担当。マイナー言語ですので、どの語学なのかは5容赦ください…勤務年数は10年です。

8コマ週にしていますが、去年の春からすべてオンラインです。よろしくおねがいします。

どうやって授業したらいいの?がいちばんです。

黒板にかいていたものをどうやって生徒に見せたらいいの?それが一番のなやみどころでした。

ワードをつかうのか、エクセルか、それとも…オンデマンドにするのか…本当に準備といっても、まずなにから準備していいかわからず、、大学もほとんど指示してくれません。

自分で考えないといけないことがいちばんたいへんでした。

 

なお、わたしは、ズームによるオンタイム授業にしました。

やりかたは、ペンタブをかいましてそれでかいています。

語学ですので、黒板をつかうことは絶対…だとおもうんです。今年はまだましですが、去年は教科書を購入できない難民がめちゃくちゃ多くて苦労しました。

オンライン楽とかいってるひとは実情しらなさすぎです。

こんなアンケートがあってほんとうにありがたいです。ありがとうございます…あと、出席管理がめっっちゃくちゃ大変でした。ズームですから、遅刻するひともおおく、それを管理とかむりですよ。

 

授業のオンライン化で工夫した点

まずはペンタブの購入です。これがないともう授業できません。

ただありがたいことに、生徒の満足度はたかかったです。

やっぱり、語学は黒板かいてなんぼですからね。

写真なども共有できますから、ズームもほんっとうにありがたいです。いろんなツールを授業するまえにためしてみたしたが、ズームがいちばん使いやすかったですねー。

そして課題です。課題はすべて提出してもらって(毎週課題があります)そして、採点と添削を行っています。

めちゃくちゃ時間かかりますよー40人クラスだと、だいたい、ひとこま、1時間は余分に働かないといけません。

でも、これは楽しいから文句はありません。

もともと私は授業で課題をやってもらっていたので、苦にはならないです。ただ、このコロナでは授業でみまわって添削することもできないので、そういう意味ではやはりオンライン授業はいいんじゃないかなと思います。

語学なので発音とかもありますしね。なれればたのしいですし、質問はバンバンきて、本当に面白いです。

 

オンライン授業による待遇の変化について

待遇は悪くなったしょう。しかし、このコロナで対面授業はやはり遠慮したいです。

よくツイッターで、職務怠慢だ!こどものことをかんがえろ!ってありますけど、それ、妊婦とか、乳幼児ママにも言うんですか?って思います。

こっちは乳幼児とずっといっしょで、もし私が感染したら乳幼児はどうなるん!?っておもいます。オンラインは悪でらくをしている!と考える人がいるので、肩身もせまく本当にやりづらいです。

遠隔授業の申請はかなり狭き門みたいです。

あの、文科省のひとのことばをみんな怖がっていて、対面8割を目指しているからです。

わたしは病気もちでもあるので認めてもらえましたが、乳幼児のいるママさん非常勤は認めてもらえない人もいて、本当に気の毒です…

もしこのままオンラインをかなり狭き門にして対面を強行するなら、休むのもありかなとおもっています。

それくらいのはなしです。非常勤は、通常、いくつかの大学をうけもってて、県をまたぐので、不安がおおきいです。

大学非常勤講師の意見

大学非常勤講師、研修会講師 担当科目 権利擁護と法、更生保護制度他  社会福祉士基礎研修講師他。 勤続年数4年目。

立場 社会福祉士(実務者教員)本務団体職員を兼任しており、週1回もしくは月2回大学、一般社会人に向かって講座を開催している。

 

・主にzoomを利用して講義を行っており、パワーポイントのスライドを作成して講義をしている。スライドが多すぎると説明する時間が無くなり、一方的な状況になり学習効果が得にくい。

・当初、システムに慣れず画面共有の方法が分からず冷や汗が止まらなかった。

社会情勢の変化が見込めず、zoomでの講義が逆に定着しつつあるので、今では仕方ないと割り切れているが、我を振り返ってみると表面的な講義しか展開できず講師自身もモチベーションを維持するのが大変である。

リアルな反応が無く、心細さもある。

学習している状況を確認できず学習の習熟度が非常に測りにくい

一方的に画面に向かって喋っているので、講師の頭も非常に疲れてしまう

もちろん受講生の方も画面をずっと見る集中力に欠けている方もいるのも分かる。

課題を深めたいが、お互いの関係性が無く、グループに分かれてミーティングを開催してもよそよそしさが抜けない。

キャンパスでのリアルな活動をしていないので、日本人特有の遠慮しがちな人が目立つ。

授業の取り組みや工夫について

購入したものに関しては、高性能イヤホンマイクを購入した。

講義中に質問があれば、チャットに入れてもらっており、休憩を細切れで挟み理解度を見たり、双方向な講義をできるだけ展開できるようにしている。

あと、ノートをとる時間がないとの受講生がいるので、スライドを少なくし、吟味するようにしている。

今までもやっていたが、スライドの最後に必ずメールアドレスを記載し、質問を受けやすいような環境整備はしている。

出席確認はアンケートで確認することもでき、管理はしやすいと感じている。リアクション方法が多様できるので、そこは工夫次第だと感じれるようになった。

すべての講義がほぼオンデマンドで行われているので、放送大学のような感覚ではあるが、特別に先だって用意した機材などは私自身は無い。

まわりの教員の中では、部屋全体が写らないように背景をこだわっている方もいるが私自身は背景にこだわるくらいなら、スライドを丁寧に作成して理解度が進む講義を展開したいと考えている。

 

オンライン化授業のデメリット

リアルな交友関係が構築しにくくなっている。

大学や生涯教育もしくは自己研鑽で国家試験を目指している方へ講義をしているので「孤学習化(個学習)」しており、何かを達成する喜びを共感しにくい状況だと思料する。

また実践現場においても、コロナ化で実践研究などが極端に少なくなっており、学会発表なども中止が余儀無くされている。

実践者として、今起こっているリアルな話がコロナと結び付きが強くなってしまい、教育の偏りがどうしても否めない。

イノベーションの段階に入っているのだと感じているが、教える方としても今は手探りの状況である。

今後の社会の変化を読み難くリアルな関係性の中の「阿吽の呼吸」を築けるのか、空気がよめない(読みにくい状況)で2年ほど講義を展開しているので、関係者の中でも知識の詰め込みになっていないか再度点検しながら送り出して(修了)させる必要性が高いのではないかと危惧している面もある。

ここ数年の新卒者の離職率も気になるデーターではある。

 

日本語教師のオンライン化に関する意見

関東圏の日本語学校で、日本で大学や専門学校に進学したい学生に対して日本語を教えています。

国籍は多くの日本語学校さんと同じく中国とベトナムが主で、その他アジア県が少しです。勤続年数は6年で専任教員として働いています。立場は副主任です。

 

学生のオンライン環境の整備がバラバラ

学生の中にはWi-Fi完備で通信量も無制限という環境にある学生もいれば、Wi-Fiは使えずスマホの契約だけで、データ通信料も費用を抑えるために最低限の契約であるという学生もいます。

パソコンを持っている学生もいればタブレットだけやスマホだけの学生もいます。特に環境が厳しい学生に対してどのように補助をするかが大変大きな問題でした。

ただ本学は学校の近隣に住んでいる学生が多かったので、学校に来て授業を受けることも可としたことで、なんとか学生の理解をえることができました。

語学なのに学生の反応が見えなくて大変

上の項目にも書いた通り、学生のデータ容量の問題があったため、授業の最初と最後以外は顔を写さなくてもいいという形にしました。

するとどうしても話を聞かない学生が現れたり、対面なら表情でわかる性格がおとなしくて自分から発言しない学生が理解できているのかどうかがわからず、困りました。発言する学生は、概して心配のない学生が多いので。

授業のために工夫した点

学生の反応を知るために、名前を呼ぶ回数を増やしました。

対面の場合には「(みんな)わかった?」というと、発言しないまででもうなずいたり微笑んでくれたり、反対に難しい顔をしてくれたりでわかるのですが、顔が見えないとその反応が見えず、クラスの上位の子が「わかりました」と言って終わりになりがちです。

そのためにクラスの真ん中ぐらいの学生の名前を呼んで反応を確かめるようにしました。

「〇〇さん、わかった?」と訊くと、マイクをオンにして反応してくれました。

ツールとしては、最初は画面共有をして静画や動画を使うのが理解を促進するかと思ってやったのですが、そうすると学生が教員の表情を見られなくて理解するのが困難になるという意見があったため(これは特にレベルが低い学生に多かったです。

レベルが高い学生だと、音を聞くだけで大丈夫なので)、データはなるべくあらかじめ送って、プリントしたり2面で開けたりできる学生にはそうしてもらうように仕向けました。

オンライン化しても待遇は変わらなかった

本学では教員が在宅で授業をすることも可能だったのですが、専任という立場なので、非常勤の先生の授業にトラブルがあった場合の対応も考えて出勤して授業をしました。

勤務時間は対面授業の時と同じです。

なので待遇についてはまったく変わっていません。生活については変わりました。オンライン授業の場合、どうしても話し合いをするというようなことが困難なために、作文の時間を多くとったり、意見も記述して教員に送ってもらう形を取りました。

それで見なければならない課題が非常に多くなり、勤務時間にチェックし終えるということがまったくもってできなくなってしまいました。

それで毎日その日に出した課題を持ち帰ってチェックするようになりました。学生に出させたからには返却することが必要ですし、もし何も書かずに返すと学生はやる気をなくしてしまいます。

また、対面と比べて学習効果がどうしても低くなってしまっているという負い目もあって、対面授業の課題よりもしっかりチェックするようになり、どんどんプライベートを侵食していきました。きつかったです。

 

その他オンライン化で大変な点まとめ

  • 画面ごしでは、子供たちの健康状態が見えにくい。
  • 家庭によって、パソコンの不慣れが生じている為サポートが欠かせない。
  • 家庭の通信状態によって、スムーズに授業がスタートできなかったり中断も時折ある。
  • 個室が確保できない家庭が多数で、小さいお子さんのいる家庭では騒音が絶えない。
  • 子供たちの反応が悪いと思ったら、隠れてオンラインゲームをしていた。
  • 学習のペースが本当につかめない。
  • ペア学習やグループ学習といった、子供たちの学び合いや助け合いの場が少なくなった。
  • 相対評価や絶対評価と比較し、個人内評価が難しい。
  • 子供たちの理解度が分かりにく。
  • 休み時間などの子供たち同士の関わりがなくなった為、友達関係が不安。
  • Zoomの使い方に苦労した為、同僚と試行錯誤しながらスキルを身につけていった。
  • 共働き世帯の家族は、休職などしながら授業のサポートに当たってくれた。
  • 給食時間がない為、貧困世帯の子供の栄養状態などが心配。
  • 学級間や学年間など、子供たちの兄弟姉妹などからの関係をきっかけとしたコミュニケーションが希薄化した。

 

改善策

  • 画面共有でちょっとしたことをGoogleなどで画像や動画を共有できる。
  • パワーポイントを積極的に導入した。
  • ワンマン授業にならないように、常に語りかけることを意識した。
  • 普段よりオーバーリアクションで大きな声で、表情を豊にすることを心がけた。
  • ノイズを防止する高品質マイクを購入した。
  • ハウリングなどの防止のため、教室内にスピーカーを用意した。
  • 息抜きのために、背景を変更したり、休み時間は曲を流したりした。
  • 休み時間などタイマーをセットして、みんなが見えるように画面上で工夫した。
  • ビデオを積極的に撮って、毎日見返しながら特に子供たちの反応に焦点を当てた。
  • 休み時間などは、学校の様子などビデオを回したり、写真を撮ったりして子供たちに学校の様子を伝え続けた。
  • 照明をスポットで明るくした。
  • 季節感を感じさせるため、コスプレしたり、掲示板を用意した。
  • ホワイトボードを用意して、そこに日々の気づき記入。
  • ヨガマットなどを使用して、休み時間などストレッチや筋トレで気分転換をした。

オンラインで変わったこと

  • 子供たちが教室にいないため、トラブルに巻き込まれることがなくった。
  • オンラインの研究授業で、20代や30代の活躍の場が年配のベテラン層より増えてきた。
  • 視力の弱い子や身体にハンディキャップを抱える子など、オンライン上では全く問題がない。
  • オンライン授業で、教員皆が同じ条件下のもとなので色々と共有しやすくなった。
  • 同僚でのイベントや会食がなくなった為、プライベートに時間を割けるようになった。
  • オンラインにより、積極的に親が参加する世帯も多くなり宿題の提出率が向上した。
  • 在宅勤務の際は通勤時間がなくなった。
  • 放課後の補修授業などがなくなった為、より教材研究に時間を使うことができ残業が減った。
  • 部活動を見なくなった為、その分の給与は減少。
    子供たちの成長が見えづらくなった。
  • 運動会や学芸会、家庭訪問など子供たちの親や地域の人たちとの関わりがなくなってしまった。
  • 学級で飼っている野菜、植物、生き物など全て世話しなければならない。
  • 休み時間の子供たちの触れ合いなど気分転換ができない。

 

・・先生方ご苦労様です!!

 



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