今回は教育実習のプレゼントについてです。緊急事態のせいで実習期間が動いていますが、多くの学校では終わりを迎えて感動一塩・・いや後悔半分ってことろではないでしょうか?
今回は実習に行ってきた先生と、現場にいた生徒の立場両方からどんなプレゼントをもらって良かったのか?
アンケートを取ってみました。
教育実習生への定番プレゼント
まずおなじみの定番プレゼントです。
- 色紙・手紙・寄せ書き
- 生歌・録音したCD
- Tシャツ・手作り装飾品
この3つが非常に多かったです。もらって困ったという意見はほぼありません。
ただし、今は価値観もバラバラです。
- 「お金を使ってまで上げる必要はない」
- 「負担をクラス全員にするのは良くない」
- 「そもそも実習生に恩義などを感じない」
こういう意見がでてくる時代です。無理強いまでされるのは納得いかないという家庭もあるでしょうし、個人のプレゼントをどこまで許すのかは学校の校長先生次第だと思います。
以下は実際の教師と生徒の立場からの意見です。
保育園で実習生にペンダントをあげた
教育実習の担当は年長さんで最終日にみんなに内緒でペンダントを作ってあげました。
アンパンマンの顔を画用紙で作って顔の後ろに1人ずつの思い出を書いて遊んでくれてありがとうと書いて最後のお別れ会の時に1人ずつ呼んで首にかけてあげました。
子ども達はすごく喜んでくれて親御さんがお迎えに来た後も首に下げて帰ってくれました。
プレゼントをあげなくてもたくさん遊んであげれば子ども達は喜んでくれると思います。
ですが、少しでも作りたいなあげたいなという気持ちがあるのであれば是非作ってプレゼントしてあげて欲しいです。
プレゼントは何でも貰ったら嬉しいですし、喜んでくれる姿を見ることができるのであげて良かったなと必ず思うとおもいます。
メッセージカードと生歌(小学校5年の実習生に)
小学5年で、上げた立場です。私達は、お金をかけることが禁止されていました。ですから、寄せ書きのメッセージカードと、歌を披露しました。
すごく驚かれていて、一人ひとりのメッセージを読み上げてくれて、本当に喜んでくれたのが分かるほどでした。
歌は好きな歌手を事前に聞いていたので、みんなで練習して、最後は一緒になって歌いあげました。
プレゼントをする場合どうしてもお金が発生することになるので、学校の考え方ひとつだと思います。
これから活躍するであろう教師のタマゴなので、何かしらお礼の気持ちもしたいのは初々しいと思えるし、子供たちも忘れがたい思い出になると思えてなりません。
個人的な意見ですが、上げてよいと思います。記憶より記録がしっかり思い出として色濃いものになります。
やっぱり手紙がうれしかった(中一国語:教育実習)
中学校教諭1種(国語)、高等学校1種(書道、国語)の教員免許を持っています。担当教科は芸術家(書道)で、高校1年のクラスを担当し書道の授業を4コマ担当しました。
もらってうれしかったのは、やはり生徒からの手書きのお手紙。
特に慕ってくれた女子生徒がいて、昼休み等によく書道教室に顔を出してくれて、最終日にそっと手渡してくれました。
高校生らしいかわいらしいキュートな文字と紙で気持ちがストレートに伝わってきて、心底、感動しました。
また、物ではないですが、うれしかった事は他にもあります。実習初日、朝の会で自己紹介をした時に、挨拶だけでは物足りないかなと思い、大学で学んでいた、太極拳とカンフーの演武を教壇で披露しました。
終わって直後、ほとんどの生徒はビックリだったと思いますが、生徒数人からの拍手。これも本当にうれしかったです。
担任の先生も教室の後ろから大きな拍手を送ってくれていました。実習最終日には、クラスみんなで集合写真を撮りました。これもみんな写真に収まってくれてうれしかった事です。
生徒からあげる機会があれば、実習生はもらうとうれしいはずです。うれしいのはやっぱり手紙です。わずかな時間しか一緒に過ごせませんが、生徒たちと仲良くなって「○○先生」と呼ばれたりして、こちらとしては恥ずかしいし緊張もするし慣れないですが、手紙はうれしいです。
生徒の方も負担なく用意が出来ると思います。
もっと踏み込んだ用意が出来るなら、メッセージの寄せ書きや写真、中学や高校の美術専攻などであればちょっとした作品も良いと思います。
実習生から生徒たちにするプレゼントでは、私の場合は、最終日に撮った集合写真をクラスの人数分(40人)焼き増しし手紙を添えて、後日学校へ送りました。
プレゼントはぜひ検討されるとよいと思います。
定番の色紙はやっぱりうれしい(中2担当)
教育実習の時は中学校2年生を担当しました。その際に貰ったものは色紙でした。色紙にはクラス全員から今後の応援コメントがぎっしりと詰まっていました。
そして、色紙の真ん中にはクラス全員で撮影した集合写真も一緒に付けられています。この色紙を貰ったときは、思わず涙が出そうになってしまうほど嬉しかったです。今も大切に思い出として保管しています。
教育実習の時のプレゼントは必須ではないと思います。その先生が好きで、心からプレゼントを渡したいという場合のみに渡せばいいというのが私の考えです。
プレゼントもそこまでお金がかかるものを渡す必要はありません。どのようなプレゼントを貰っても、先生の立場からすればその行為自体が嬉しいです。無理のない範囲で用意できればいいと考えます。
一生捨てられないTシャツをもらった(中2:教育実習)
中学二年生を担当しました。無事に実習を終え、最後のホームルームの時、クラスの皆さんから、全員で寄せ書きをした真っ白なTシャツをいただきました。
実習中、プレゼントを用意しているような素振りは全く感じられず、思いがけないことでしたので、とても驚き感激しました。一人一人のメッセージが、温かく嬉しかったです。
私がそのTシャツの寄せ書きをいただいてから、30年以上経ちますが、今も手元にあります。
結婚や引っ越しで、何度か物を整理する機会はありましたが、皆さんの気持ちが入っているような気がして、手放すことはできません。
白色も黄ばみ、シミもいくつかあります。生徒さん達のお顔もほとんど覚えていませんが、このTシャツはずっと持っているつもりです。心に残るプレゼントは、嬉しいと思います。
高校1年の実習生に寄せ書きをあげた
高校1年生の時に、教育実習に来た先生にあげました。友達6人グループで寄せ書き風にしてメッセージを書いて色紙をあげました。
学校行事のときに先生と一緒にとった写真があったので、色紙の真ん中にそれを貼って他にもシールとかプリクラとかでみんなでいろいろデコレーションしてかわいくしてあげました。
すごい喜んでくれました、寄せ書きを読んで先生が泣いたので私も泣きそうになりました。
あまり高価なものでなければあげても良いと思います。
教育実習の先生はいろいろ工夫してがんばってくれる人が多いので、そういう人にはそれのお礼として私はあげたいと思います。送る側も貰うがわも思い出になるので良いのではないでしょうか?
送る側が学生なので高価なものよりは、気持ちのこまったものが良いと思います。手作りのものや手紙とかでも良いと思います。
高1の時に革製のノートカバーをプレゼント
高校生の時にクラスの全員でお金を出し合い当時の教育実習生に、差し棒と革製のノートカバーをプレゼントしました。
このプレゼントは、良い先生になってくださいという生徒の願いが込められており、実際に先生になった時に役に立てて欲しくて選ばれたものです。
2年後、無事先生になった様子とプレゼントを使ってくれている写真が届き、当時の担任の先生が見せてくれました。
教育実習の良い思い出になるのならプレゼントをあげるのはとてもいいことだと思います。実際に喜んでもらえましたし、使ってもらえているのでこちらとしても嬉しいです。
先生方にとっても、いい思い出は仕事の原動力にもなるであろうし、生徒たちの気持ちが形になって残ることによって初心を忘れないでもらえるかもしれません。
先生が好きなキャラクターTシャツあげた(高2教育実習)
高校2年のとき、教育実習の先生に「キャラクターTシャツ」をプレゼントしました。授業のときに「私○○のキャラクターが好きで〜」という話をしていたので、それをヒントに決めたのと、クラス全員から150円集めると予算ぴったりになり、みんなに負担なく購入できるというメリットもありました。
当日教育実習の先生は涙を流して喜んでくれたのを覚えています。
教育実習で来ている先生は、恐らく想像を絶するほどの緊張を抱き、最終日は重大業務をやり遂げた気持ちでいると思います。
教育実習はこれから教師として歩みだす第一歩になるものだと思うので、そのときにもらったプレゼントは一生の思い出になるのではないかと想像します。
ただ、それぞれの好みがあるので事前のリサーチができていること、集金する場合みんなに負担にならない額であるという気配りは大切にした方がよいと思います。
高1の実習生にのどに良いはちみつをあげた
高校1年生の時に教育実習の先生が来て、先生が教育実習を終えるタイミングでクラス全員からのメッセージを書いた寄せ書きと花束、音楽を担当されていた先生だったのでのどのケアに良いハチミツをプレゼントしました。
先生は驚いた後に心から感動して下さり、涙ぐみつつ何度もお礼を言いながらプレゼントを受け取って下さりました。
教育実習の時にプレゼントを上げた方が良いと思います。
プレゼントを上げることによって生徒側は感謝の気持ちを形として分かりやすく伝えることができて、先生側は自分がやって来たことは間違っていなかったのだと自信を持てて今後教師を目指すモチベーションを向上させられるからです。
また、プレゼントを上げることによって教育実習の短い期間でも濃い思い出を作れるので上げた方が良いと思います。
まとめ:もらって困る教師はいない
賛否両論あると思いますが、先生の声を聴くとやっぱり生涯の宝のように感じるものであり、読んでいて気持ちが温かくなりました。
大半が「金銭面以外のものならばあげても良いのではないか?」という感じだったので安心しました。
実際に現場に入ると実習時とはまた違った現実が待ち受けているわけですが・・・。
- 多くの人の前で自分をプレゼンする
- 他人に何かを認めてもらう
そんな経験を若いうちにできる教育実習は価値があるのではないかと思います。
気軽にどうぞ♪