こんにちは!!
今日は、教師を辞めたいと思った瞬間を6つほどご紹介したいと思います。
15年ほど教師をしていますが、
その中から6つを選んでみました。
信じられないような話も入っていますので、驚きながら読んでみてください!!
中学教師を辞めたいのは当たり前
ではさっそくこの仕事を辞めたくなってしまう原因をサクッとまとめていきますね。
1.休みがとにかくない
まずは間違いなくこれです。
よく、
「学校の先生は夏休み長くていいよな」とか、
「生徒が来ない日は休みでいいよな」とか
言われたりしますが、そんなことは一切ありません 笑
私は教職について15年ほどになりますが、ずっとある運動部の顧問をしています。
そうすると、土曜だけでなく日曜も練習や試合が入ってきます。
(今はどちらかはできるだけ休みにしていますが)
負けたら負けたで顧問は審判やら運営やらに出なくてはいけないので、結局のところ大会が終わるまでは休みなんてありません。
また、中体連(中学校体育連盟)などで役割があると、地区だけでなく中央大会にも駆り出されてしまいます。
その上の地方大会や全国大会の開催に当たったりするとなお悲惨で、教員なのに物販や警備の担当までしなくてはいけません。
(売上がどこにいくかは謎…)
そうして気づけば40連勤、50連勤なんてこともザラに起こります。
今は教師の働き方改革、などという声は聞かれるようになりましたが、具体的には結局、教師の善意によって日本の教育が保たれていると言っても過言ではありません。
休みがないというのは、教師にとって一番ストレスのかかることではないでしょうか。
2.1日の勤務時間がヤバい
教師は1日の勤務時間がとてつもなく長い職業です。
残業代でも出れば気持ちは違いますが、教師は「給特法」というものがあり、残業代が出ません。
ゆえに、国や教育委員会を始めとして、残業を減らそうなんて誰も思わないのです。
定額働かせ放題 ですからね 笑
なので、1日の勤務時間はヤバいことになるわけです。
私の場合ですと、
- 6:30 出勤
- 7:00 朝練用意
- 7:30 朝練
- 8:00 朝練終わり、片付け、職員朝礼
- ↓(授業中…)
- 15:30 授業終了、部活動へ
- 18:00 部活動終了、下校指導
- 18:30 授業準備、クラス業務など
※クラス業務とは、学級日誌の記入、保護者連絡、配布プリントの印刷などのことです。
20:30頃 退勤
となっています。
人によっては21:00ごろになる人もいますが、おおむね19:00頃でも多くの先生が残ってお仕事をされている印象ですね。
土日は生徒が来ないから…とは言え、部活動や研究授業の用意でなかなか休めないのが現状…。
それに加えてこの長時間労働…。
本当に教師を辞めたくなりますよね。
3.女子たちのいざこざに巻き込まれる
微笑ましい感じでこの項は読んでいただければ。笑
宜しくお願いします。
(この項目は主観がかなり入っていますので、すべてがそうだというわけではありません。)
私が中学教師をしていて思うに、
【成長期の女子ほど面倒臭い生き物はいない】のですよ 笑
どういうことかと言うと、
例えば、廊下で女の先生がイケメン男子と話すだけでも、「アイツ○○君狙ってる!!」
みたいに言うわけですよ(笑)
男の先生がアイドルを少しかじるだけで、「あいつキモい!!」となり、
知らないなら知らないで、「あいつまじ何も見てない!!」
となるわけです。
…一体どうしろとorz
年頃の女の子って難しいですよね。
これが女子校になるとさらにひどくなり、
先生と付き合っている、みたいな噂を流す者がいたり
(噂のあった先生は退職させられるとか!?)
男の先生が靴を踏んで歩く女子生徒を注意すると、「セクハラ!!」と叫んだり、
SNS(LINEやInstagramなど)が炎上して大変な事になったり、年頃の女の子は本当に大変です。
昔より精神的にオトナな女子が増えている気がするので、
まだまだ幼い男子生徒との距離も気になるところです。
女子生徒の指導は男の先生にとっては本当に大変です。
4.保護者対応が面倒
これがもう絶対にトップです。
とりあえず聞いてもらいたいことが山ほどありますが、とりあえず1つだけ 笑
部活動でのトラブルに親が介入してくる
今から数年前でしょうか。
2年生と1年生の間でいざこざがありました。
言うことの聞かない1年生に対し、2年生が強く叱責したという話です。
ここでの言うことを聞かないというのは、
- 着替えが遅い(お互いに遊びながら着替えている)
- ゆえに、準備が遅い
- だから、練習時間が短くなる
ということを何度も注意したにも関わらず改善しないということが理由のようでした。
(暴力はありません)
1年生に聞くと、2年生の言うことはもっともだが、
練習できているんだからちょっとぐらいいいじゃないかという反論をしたとのこと。
2年生には「次回からは先生も1年生を一緒に指導するね、悪かった」と話し、同時に、後輩への言葉遣いについても話をしました。強い口調で従わせることは命令であって納得させているのではないと。
それでは何のための先輩なのかと。
1年生には「部活は団体で動いている。けじめを持ってきちんとやるように。強い言い方になるが、嫌なら辞めてほしい」と言って納得をさせ、その日は解散させました。
するとその日の夜の事です。
私の部活は緊急時に備えて生徒に私の携帯電話の番号を伝えていたのですが、
22:30頃だったでしょうか。1年生から電話が鳴りました。
私は勤務時間外では電話を基本的には出ないようにしています。
それは私自身のプライベートを守るという目的なのですが、
この日はトラブルのあった日ですので、何かあったのかと思い、電話に出ました。
すると、
「おい〇〇!!お前どういう指導をしてるんだ!?うちの子どもが家に帰ってきて、『僕たちばかり怒られた』って話してるじゃないか!?」
と、開口一番名乗りもせずにいきなり父親の怒鳴り声が聞こえてきました。
事情をきちんとご理解されていないと思い、上記のような内容を話したのですが・・。
「俺そんなことは関係ない。問題はうちの子どもがショックを受けて帰ってきていることだ。2年生を全員退部させろ。」と言って一歩も退きません。
なぜ2年生を退部させないといけないのか尋ねると、
「決まっているだろう。俺が納得いかないからだ。」
は…?
子どもさんはどう思っていますか、と尋ねると、
「子どもの事なんてどうだっていい。俺が納得いかない。」
「明日、学校に行く。2年生を俺が指導してやる。覚悟しておけ。」
という一方的な物言いで電話は切れました。
完全に話がズレています…。
もうどうしようもないので、この日はとりあえず就寝。
翌日、いつものように朝6:30に出勤すると、門の前に例の父親が。
しかしよく見ると…
座ってる…門の前に…?
近づいて話しかけてみる。
すると、
「おう◯◯!!ようやく来やがったなこらー!!」
と言っていきなり左フック。
当たりはしませんでしたが、殴りかかってきた父親はそのままよろけて転んでしまいました。
「このヤロー!!」と言って立ち上がるので恐怖を覚えて職員室に逃げ込みました。
同僚に事情を話していると、父親は職員室まで怒鳴り込んできて、暴れるわ暴れるわ。
朝から教師三人で抑えつけてなんとか暴動は終わりました。
ちなみにこの父親、昨夜から酒を飲んでおり、私に電話をかけた時もかなり酔っ払っていたそう。
暴行未遂になるので警察に相談しようかと思い、事情を教頭に話すと、「保護者トラブルで警察沙汰にすると学校の評判に関わる。教育委員会の目もあるので控えて欲しい。」
とのこと。
…。
教師は保護者トラブルでは警察沙汰にできないようですよ、みなさん。
5.イベント前の泊まり込み
学校には様々な行事があります。
- 入学式
- 卒業式
- 体育祭
- 文化祭
などなど。
テントを立てたり、看板を用意したり、
式典であれば紅白幕やお花など、準備するものが多くなります。
そういったものを前日の夕方〜夜うちには用意するのですが、
ヤンチャな生徒は夜にも活発に動いており、壊しに来るんですよね、装飾品を。
そのために卒業/入学学年以外の先生で、体育館や講堂などの会場に寝袋を持って泊まり込むのです。
昭和の話じゃないですよ、令和の話です 笑
ちなみにこの泊まり込み、体育館や講堂なので当然冷暖房なんてありません。
極寒です。
その中でコーヒーを飲んだり、ラーメンを食べたりして暖を取りながら交代で番をします。
夜中に学校の電気をつけるわけにもいきませんので、各自懐中電灯やスマホのライトで夜を過ごします。
もちろん手当てなんてありません。
そういう努力があって、式典が成り立っているということを、知っていただきたいです。
ちなみに、卒業式前日の降雪の中、体育館で一人寝袋で番をしている時は辞めたい気持ちと同時に死さえ覚える寒さでした…。
6.給食費の追い立てが大変
ここ数年で中学校でも給食が増えてきましたね。
工事をして、給食棟ができた学校も多いと思います。
うちの自治体は給食費は振り込みですが、
追い立ては教師の仕事です。
未納の家には電話をして、督促をお願いするのですが・・これが辛い。
- 「うちの子はあまり食べないから半額しか払わない」
- 「この日は欠席したから日割りで払う」
- 「そもそも勝手に給食食べさせてるのに、なぜ払わなければいけないのか」
などといった無茶を言う家庭の多いこと多いこと。
自治体も自治体で、先日送られてきた資料のタイトルが、「適切な資金の回収法」
という名のDVD…。
教師は取り立て屋ではありません。
仕事が何なのかわからくなり、辞めたさMAXになりました。
7.まとめ
以上、長々となりましたが、
教師を辞めたくなった出来事6選でした。
もちろん、楽しいことも多くありますが、
最近はそれ以上に辛いことの方が多い気がします。
それでも何とか、子供たちのため、前を向いてやっていくしかありませんね…。
頑張りましょう!!
気軽にどうぞ♪