60歳を目前にした女性です。今はギリギリ50代です。
もともとは専門学校や大学で教員をしていました。現在は退職をして、別の仕事というか、役割というか、そういったものを行っています。
幸いにして、貯蓄があること、すでに配偶者が年金生活に入っており、その収入があることなどから、フルタイムでの仕事はやめてしまいました。ただ、あまりに時間があり、また、これまでの経験を生かして何かしたい、と思ったことがきっかけで家庭教師を選びました。
自分の時間の空いているときに調整をしてできること、それなりの時給もあることなども要因の一つです。
社会人向け家庭教師の申し込み先と流れについて
私が申し込んだのは大人の家庭教師(トライ)です。
私のできる分野での家庭教師を探していたところ、この大人の家庭教師ですと、私の分野も応募可能であった、ということが主な理由です。
通常、家庭教師といえば一部のプロの人もいますが、学生のアルバイト的なものになり、いわゆる主要五教科の家庭教師が主になると思います。
ですが、私の場合、そういったものを教える能力はなく、これまでの経験を活用できる社会人相手の家庭教師はないか、とネットで検索したところ、こちらがでてきました。
ですので、決め手、というか、そういったものはなく、自分ができるものがあった、ただ、それだけです。
エントリーから初授業までの流れ
自分でネットで見つけたあと、履歴書のようなものを送付しました。その後、家庭教師になるための試験のようなものはなかったです。
これまでの経歴を記載したものを提出し、条件に合うものがあれば、紹介していただく前に、軽く面接のようなものがある場合もあれば、そうではなかった、という場合もあったように思います。
特に、一度担当を経験したあとは、簡単に確認がある程度です。
それが面接といえば、面接なのかもしれません。
担当は、小論文と面接、願書の記載方法などです。他にも現代文も指導したことがあります。
コマ数はきまったものではなく、そのときの生徒さんの状況に応じて何回で、と言われれば、その回数を行う、というものです。
短期で2回程度行う、ということもあれば、数か月間月に8回程度行った、というものもあります。
時給と一回当たりのコマ数について
給料も、その生徒さんによって異なります。多いのは、時給で3000円から3700円程度の間といったところでしょうか。
だいたい1回90分から120分という時間になりますので、その時給に時間をかけ、さらに、回数をかけたものが、給料ということになります。
もちろん、同時に複数名を担当していることもあれば、時期によっては、まったく依頼がなく、収入が0というときもあります。
とくに、推薦入試や社会人入試に関連することを担当していますので、5月くらいから11月くらいまでは、仕事がありますけれど、年明けから春までは、家庭教師による収入はほぼありません。
社会人に教えている内容は面接と小論
今社会人の方に教えているのは大学の面接と小論文です。
面接に関していえば、自分自身の面接官としての経験をふまえて、ネットなども参考にしながら、その生徒さんの志望に合わせて、独自で教材を作成しています。
志望校ごとに、面接の内容、やり方も異なりますし、その生徒さんの志望動機にもよって異なりますから、そういったところまずは聴取したうえで、その生徒さんに合わせて、教材を作成しています。
その際、ネットをみて、特に、時事問題などの部分は参考にして、補足をしています。
小論文に関しては、もっぱら過去問を中心に作成しています。
小論文の書き方に関する特定の教材を使うことはなく、それは個人でまずは準備をしてもらい、自己学習をしてもらっておき、過去問を解いてもらいます。
解いてもらったものをその場で添削をして説明をします。小論文は、数学のように答えがあるわけではありませんので、特に添削指導が大切になります。
現役高校生では、そういったことを学校の先生がなさるのでしょうが、社会人などは、そのようなことができず、添削をしてもらうことで力を伸ばしています。
社会人入試の指導で大変だったこと
社会人入試で教える場合、相手は大人なので、大人としての対応をすればよく、あまり余計なことを考えなくてもよいです。
半面、大人なので、厳しく教師のことも評価しているようにも思います。
ですので、その評価が気になるところです。
特に、社会人入試で受けられる社会人の方は、いろいろな背景を持っている人が多いです。
- 仕事を辞めて資格スキルを身につけたい人
- 会社からの派遣で入試を受ける人
- しばらくバイトをやってから大学院に進学する人
- とりわけ職業経験を持っていない人
- 親に無理やり社会人枠で申し込ませようとさせられた人
その背景に合わせて、指導方法を変えるというところが大変といえば大変です。卒業論文を出していない人、入試で小論文がなかった人はかなり鍛えるのが大変です。
また、具体的な目標もなく進学したいという方もすくなくはありません。
ただ、それでつらいと感じた経験はありません。基本、不合格になるのは私の責任ではない、そう本音のところでは思っています。
もちろん、会社には、申し訳なく思わないでもありませんが、あくまで合否の結果は本人の問題と考えています。
「社会人枠の家庭教師のご依頼はもう少しあるのかな」と思っていましたが、私の担当する科目がかなり特殊なので、そう依頼がないことが分かり給料が安定しないのは悩みです。
これはやる前に考えていたことと異なりました。
また、60分という短い時間での設定をされる場合、通勤時間やその前後の時間や準備の時間を考えると、効率のよいアルバイトとは言えにくいところもあると思います。
50代から家庭教師にチャレンジしたい方へ
私の場合、50代半ばでしたし、転職もそうそう決まらないとはしっていました。
家庭教師の会社を選ぶ余地はありませんでした。あまり50代、60代の家庭教師を多く引き受けてくれるところはないように思えました。
ただ、申し込む前に会社のこと、自分の状況をきちんと整理してから契約を結ぶとよいのではないでしょうか?
業者の場合はきちんとした契約書がありますので、その契約書をよく読むと、賠償の問題など、恐ろしくないようなことをが記載されています。
もちろん、そういったことをしなければ、なんら問題はないのですが・・・。責任ある仕事なので特別な理由がない限り途中の一方解約などはしづらいかと思います。
また、時給のよさにつられて、アルバイト感覚で家庭教師を引き受けると「その前後の通勤時間や準備の時間などから、決して、時給が高いとはいえない」ということも覚悟しておいたほうがよいと思います。
大人相手でもいろいろなタイプの生徒さん、いろいろなご家庭がありますので、そういったことに対して、臨機応変な対応ができる、ということも求められると思います。
むかつくこともあるかもしれませんし、無理難題を親御さんがお考えのこともあるかもしれませんが・・・そういったことに柔軟に、そして、心穏やかに対応できるということも必要かもしれません。
気軽にどうぞ♪