多忙な業務に精神的疲労、そろそろ転職かな…と考えている教員の方。成長市場のうえ求人もある、IT業界へ転職を考えている方もいるのではないでしょうか?
エンジニア転職は経験重視とよく言われますが、未経験の求人もたくさんあります。転職日までの期間を生かして何か資格を検討したほうがいいのかな?と考える方もいるでしょう。
今回は、現在の職で働きながらでも取得を目指せる、業界未経験の方におすすめのIT系資格を紹介します。
教職からの転職に有利に働く資格試験
ではさっそく教師にもつ開けるITの資格を経験を元にお話しします。
- ITパスポート
- LPIC(LPI認定試験)
- CCNA
- Java Bronze
- 基本情報技術者
この5つになります。これらの資格は教師をしながら並行して勉強することで取得ができてしまいます。
実務訓練無しに試験をパスすることでできるので基本的なものからチャレンジしていきましょう。
1. ITを理解する第一歩|ITパスポート
ITパスポート略してiパス(アイパス)は、IT業界へ第一歩を踏み出す際に学習するとよい、まさにパスポートとなるような資格です。
『iパスは、ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべきITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験です。』(公式HPより引用)
知名度も十分にあり、学習しやすく、未経験からIT業界を目指す方にはまずおすすめの資格です。
参考書・問題集はもちろん、過去問・模擬問題を公開しているWebサイトもあり、学習しやすいという良さもあります。仕事が終わった平日夜や休日の学習でも合格することが十分に可能です。
ITに関する知識・技術のほかに、法規、経営、会計の設問もあるので、教職から転職して一般企業で働く際の知見も身につくでしょう。
- 試験内容:ストラテジ系(経営全般)、マネジメント系(IT管理)、テクノロジ系
- (IT技術)小問計100問
- 試験実施:全国の試験会場で随時実施
- 費用:5,700円
2.取りやすさと守備範囲の広さが人気|LPIC(LPI認定試験)
LinuxというOSを扱う知識・技術を証明することができます。
Linuxとは、インフラ、ネットワーク、開発と幅広い分野で使用されているOSで、IT業界で働く際にLinuxの知見は必須と言ってよいでしょう。
IT系職種の必須・歓迎条件に書かれることも多い資格です。
いわゆるデスクワークでは扱わないOSなので理解するまでに少し時間がかかりますが、自宅のWindowsにCentOS等のLinuxを無料で導入することも可能なので、方法を調べて実際に導入してみるとよいでしょう。
実機に触ることで理解も早くなるのでおすすめです。
ITパスポートと同様に問題演習のできるWebサイトもあるので、実機演習と問題演習を並行して進めるとよいでしょう。
まずはLPICレベル1の取得を目指すとよいのですが、レベル1には101試験と102試験があり、両方に合格すると認定されます。
カナダに本部を置くLPIにより提供される試験のため、日本語訳が少し変という指摘もあります。Webの問題演習で、問題のパターンに慣れておくといいでしょう。
LPICと似た資格で、LinuCというものもあります。
LinuCとは、それまでLPICの日本試験を提供していたLPI-Japanが独自に作ったテストです。LPIC、LinuCにはそれぞれのメリット・デメリットがあるので、気になる人は調べてみてください。
- 試験内容(LPIC-1):Linuxシステム構成、コマンドライン操作、ファイルパーミッション、メンテナンス等
- 試験実施:全国の試験会場で随時
- 費用(LPIC-1):101試験15,000円、102試験15,000円
3.ネットワークは重宝される|CCNA
CCNAはネットワークエンジニアの技能を認定する試験です。ベンダー資格と言って、IT企業が開発した自社の製品を操作・管理できることを証明する民間資格となっています。CCNAはネットワークシステム会社のCiscoが運営するベンダー資格です。
Ciscoのスイッチ・ルータ等は高いシェアを持ち、LPIC・LinuC同様、転職時の必須・歓迎条件として挙げられることもある資格であるため、ネットワークエンジニアを志望する際には是非取っておきたい資格です。
コンピュータあるところにネットワークあり、ネットワークエンジニアの募集も多いのでおすすめです。
実機操作に関する問題もあり、テキストによる問題演習のみでは対策をしづらいといった点があります。
実機を触る機会があるとよいですが、実機を購入したり講座受講をする費用を捻出することが難しい場合は、学習サイトで公開されている簡易シミュレータを使うことも一手でしょう。
- 試験内容:ネットワーク・IP基礎、セキュリティ基礎、自動化とプログラマビリティ
- 試験実施:全国の試験会場で随時実施
- 費用:33,600円
※新型コロナウイルス感染症により対応が変更となる場合があります。
※情報は令和3年1月現在のものです。詳細は公式サイトでご確認ください。
4.開発系の資格を取るなら|Java Bronze
開発エンジニアを志望する際には、ポートフォリオを作成することがよりよい自己アピールになるとされています。
開発を学び、アプリやWebサイトをいくつか作成し、それらをまとめたサイトを1つ持つことです。また、自らが志望する分野で使用されている言語かどうか確かめてから学ぶことも重要です。
その上で、開発系の資格は取得することで自らのスキルを裏付けすることができるでしょう。ここではニーズが高く代表的なJavaの資格を紹介します。
Java Bronzeは、Javaの開発元であるOracleが提供している資格です。
オブジェクト指向を含むJava言語の基本が試験内容となっています。
学習を通してコーディングで得た知識を確実なものにし、不足部分を補うことができるでしょう。
また独学していると見落としがちなのが、他人のコードを読み理解する力を養うことです。
開発現場では一つのシステムを1人で担当することはまずなく、複数人のプログラマと分担して開発したり、仕上がったシステムを修正・改良したりすることがほとんどです。
問題の選択肢を選ぶうえで、他人のコードを読み理解する力を付けることが期待されるでしょう。
試験勉強とコーディングを両方進めながら学習することをおすすめします。
- 試験内容:Javaの基本文法、オブジェクト指向の基本
- 試験実施:オンライン受験可、全国の試験会場で随時実施
- 費用:13,650円
5.さらに知識を固めるには|基本情報技術者
IT業界で働く際の知識・技術を固めたい方には、基本情報技術者試験をおすすめします。
ITパスポートと同じくIPAが主催する国家試験です。
『高度なIT人材となるために必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者』(公式HPより引用)というように対象者像を位置付けています。
出題分野がITパスポートと似ているので、ITパスポート取得後に続けて学習していくのも良いでしょう。
2019-2020年にかけて試験内容等の改定が行われました。プログラミング言語の選択からCOBOLが廃止されPythonが追加された等の変更がありますが、本筋は大きく変わらないので、これまでに出ていた参考書や対策Webサイトを十分活用できます。
上記に紹介したベンダー資格は具体的な製品に特化された内容ですが、基本情報技術者は製品に特化されない全般的な内容を問われます。
※ ベンダー資格=企業が自社製品に関する知識や技能が一定水準以上であることを認定してくれる民間資格
ベンダー資格に比べてこちらの方が学習しやすい方もいるかもしれません
令和1年度の合格率は25.7%となっています。しっかりと対策を行ったうえで受験することをおすすめします。
- 試験内容:ストラテジ系(経営全般)、マネジメント系(IT管理)、テクノロジ系(IT技術)
- 試験実施:全国の試験会場で上期・下期の年2回実施
- 費用:5,700円
資格の内容はもちろん、形式、学習方法等それぞれに特徴があるので、自分に有意義な資格はどれなのか、十分リサーチをしてから学習を進めることをおすすめします。
パソコンが苦手な教師でも取れる資格がデザイナー
上記のような資格はやはり専門的に数か月勉強する必要があります。20代、30代であれば長期休みを使ってコツコツ勉強すれば十分に合格の可能性がありますが、一方仕事も忙しくそこまで時間を割けないという先生におすすの資格があります
それがウェブデザイナーです。
今は学校の授業もオンライン化が余儀なくされています。
- 家庭連絡表
- 学級通信
- 学校広報
- 授業プリント
これらのものが全てwebを通じてやり取りするようになってくるでしょう。その時に必要になってくるのが板書やノートをweb化して見やすく伝える技術です。
雑誌の編集に興味があるという方には最適な資格の一つです。
- オンライン動画
- オンライン教室
- オンラインコーチング
確実に伸びると言われるこのジャンルの技術を基礎から学びたい人にオススメのスクールがコチラです。
転職までは考えていないけれど将来に何かしら不安を人にオススメです。
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学校のプログラミング教育に対応したい人向けのスクールもある
今実際に小学校の現場で急速に進んでいるのがscratchを使ったプログラミング教育です。主要五科目の理解深め実務化させるために急務なのですが何と言っても理解している教師が圧倒的に不足しているのが現状です。
今はゲームを通じて簡単に基礎のプログラミングが学べるコースがあるので小中学生のお子さんがいる家庭は子供と一緒に勉強できるオンライン講座が楽しいです。
やっていると子供より大人が夢中になって奪い合いになることも(笑)
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