予備校のチューターの仕事と言われて思い浮かぶ仕事ってどんなものがありますか?
多くの方は質問対応を思い浮かべたと思いますが、それ以外にも仕事はたくさんあります。中でも重要なのが生徒指導です。
質問対応ももちろん重要ですが、生徒指導もチューターのメインとなる仕事の一つです。
ただ、ほとんどの方は生徒指導なんてやったことがないですし、どこまで深い生徒指導をしたらいいのかわかりませんよね?
ということで、今回は予備校のチューターの生徒指導はどんなことをしたらいいのか紹介させていただきます。
予備校のチューターの生徒指導は相談の窓口
生徒指導と聞くとそんなことできないと思う方も多いと思いますが気楽に考えていただいて大丈夫です。自分ではわからないことや対応できないことがあれば上司に振ってしまえばいいからです。
わからないことは曖昧に答えたりすると間違っていた時に大変なことになってしまう可能性があるので、すぐに先輩や上司に相談するようにしましょう。相談の窓口と思ってもらえば大丈夫です。
チューターが生徒指導ですることというのは主に以下のようなことです。
- 勉強の進捗管理
- 現役時代の勉強方法を教えてあげる
- 生徒の悩みを聞いてあげる
具体的な仕事内容について一つずつ見ていきましょう。
勉強の進捗管理
対面授業の予備校であれば出欠管理をする必要がありますし、映像授業の予備校であれば授業の進捗を把握する必要があります。
映像授業の予備校のメリットとして授業をいつでも好きな時に見れるということがありますが、いつでも見れるから後回しにして全然授業が進まないというケースがよくあります。
授業が進んでいないと成績の伸びも期待できませんし、保護者の方から勉強をする気がないと思われてしまい生徒が予備校を辞めさせられてしまうなんてことに。
そうならないためチューターが授業の進捗管理をしてあげ、月間目標や週間目標を設定してあげる必要があります。
映像授業をある程度見ておく作業が発生するのでこれはちょっと大変です。
現役時代の勉強方法を教えてあげる
生徒というのは年の離れた大人の意見よりも身近な年齢の近い先輩の言うことの方が素直に聞き入れることができるというケースがよくあります。
やっぱり年齢の近い人の方が話しやすいです共感できるようです。
また、同じ高校にいた先輩であればより共通点は多くなるので、「現役時代はどのように勉強していたか」なんてことをよく聞かれます。
こういうものは聞かれる前に趣味レーションしておくと良いでしょう。
生徒の悩みを聞いてあげる
仲良くなってくると生徒から様々な相談を受けるようになります。受験勉強というのは1年にわたる長期戦ですので悩みや不安を誰もが抱えています。
そんな時にチューターが相談に乗ってあげることで心が軽くなる場合もあります。自分も不安だった時期もあったと思いますし、悩んだこともあると思います。
そんな自分の実体験を踏まえながら相談に乗ってあげて下さい。たとえ解決しなくても生徒は聞いてもらえるだけでも喜んでくれるものです。
- 学校と予備校の両立をどのようにしていたのか?
- 学校のワークやテキストはどんな使い方をしていたのか?
- 学費の話を親にどう切り出したか?
- 進路変更はどう伝えれば良いのか?
良く聞かれる質問なので事前にある程度答えを準備しておくと良いでしょう。
生徒指導する場合の注意点!クレームを受けないようにするコツ
チューターの仕事の一つである生徒指導について紹介しましたが、注意しなくてはいけない点があります。
間違った対応をしてしまうとクレームにも繋がってしまうので要注意です。
予備校と違う自己流の勉強方法を教えないこと
生徒から勉強方法を聞かれるなんてことはよくあるのですが、間違った勉強方法を教えないようにしましょう。
「オレは高3の夏から勉強して合格したら今は勉強しなくて大丈夫!」
なんてことを生徒に言ったら勉強する気がなくなってしまいますよね?
ですので、しっかりと正しい勉強方法を教えてあげて下さい。
そんなのわからないという場合は予備校の講師や先輩に聞いて生徒に伝えてあげましょう。その上で、高校ではどのように勉強していたかなど実体験を交えながら生徒と話してみて下さい。
ネガティブな発言はしない
相談を受けた時にネガティブな発言はしないようにしましょう。
不安で相談しに来た生徒に対して「合格は無理だから諦めよう」なんてことを言う人はさすがにいないとは思います。
ただ、以下のような発言は注意。
- 「○○ちゃんよりちょっと劣る」(他人と比較)
- 「この偏差値で受かった先輩は少ない」(データを示さない分析)
- 「大学が詰まらないと聞いている」(個人による見解)
このようなチューターの何気ない一言が生徒の勉強へのモチベーションを下げてしまうことはよくあることです。
相談を受けたらポジティブな言葉で元気づけてあげるようにしましょう。
無駄話はしすぎない
生徒と仲良くなると勉強以外の相談を受けたりすることもあります。
プライベートな相談までしてくる生徒も時にはいます。勉強に疲れたので息抜き程度に話をするのは問題ありません。
ただ、それが長時間続くようであれば問題です。
生徒はあくまで受験勉強をするために予備校に来ているわけですし、生徒の成績を伸ばして志望校に合格させるのがチューターの役割です。
勉強に疲れて生徒が話しかけてくることがあったとしても、無駄話が長時間続かないよう気をつけましょう。
チューターは恋愛相談を良くされますが、それをそのまま生徒が保護者に伝えると良い顔をされないことも多いです。
まとめ
今回は予備校のチューターの仕事の一つである生徒指導の方法について紹介させていただきました。生徒指導は基本的には塾講師や正社員が行うものです。
ただ、予備校の生徒が多いと全てのことを塾講師が行うということは難しいです。ですので、普段の授業の進捗であったり勉強のアドバイスはチューターの仕事の一つとなります。
生徒指導というのは難しいと思いますが、上司や先輩の意見をしっかりと聞き生徒対応をするようにしましょう。生徒対応をする時はポジティブに元気づけることを念頭に置いて下さい。
気軽にどうぞ♪