今回は有料広告を使った学習塾の集客法を限りなく具体的かつ即実践できる形にして公開しようと思います。
普段他の広告運用に関してはコンサルフィーを取っていますが、自分も長年教員生活を送っていたので、教育関係者には無料で公開します(笑)
予算に関しては月に1万を考えてもらうことが前提です。
効果測定もできるのでそのまま真似してください。
学習塾の広告集客までのステップ
では具体的にお話しさせていただきます。
- 広告宣伝用ぺージ(LP)の作成
- Googleアカウントの取得
- キーワードプランナーによる広告費の設定
- 効果測定
- SEOおよびSNSでの露出拡大
このような流れを取ります。
塾の広告宣伝ページを無料で作る方法
まずは自分の塾のセールスポイントを見極め、見込み客に届く宣伝用のウェブページを作らなければいけません。
この場合一番お済めなのは今の塾のチラシをweb化してしまうことです。
ほとんどの経営者の場合は外注先にチラシのでデザインや制作を頼んでいると思うので、その電子データーをもらうと良いかと思います。
紙ベースで残っている場合はそれをもとにWordで作り直し、PDF化してしまうのが良いでしょう。実はそのままサーバーにアップロードできます。
webの宣伝ページは難し考えずに見本をまねる
実際にどんなページに集客とセールス力があるのかは見本を真似てしまえばいいかと思います。
塾のセールスページを先に収集することが重要です。
LP集めましたというサイトには塾の宣伝ページがまとまっているので、ぜひ参考にしてください。
LPページ集めました(スクール案件より)
各ライバル塾のウェブページを分析してセールスポイントを書き出す
これは私がいた塾でもやったことなのですが、まずは印刷してライバル塾のセールスポイントを書き出し、自社の差別化ポイントを探ることが重要です。
- 生徒増加率で勝負
- 教室数で勝負
- 地域を絞った限定サービスで勝負
- 正社員や専門講師の質で勝負
- 値段の安さで勝負
- オリジナルのプリントで勝負
- 個性的な授業スタイルで勝負
沢山あると思います。
弱小塾の場合は、小さな地域に絞って定期テストを外さないとか、○○学校の卒業生の中では○○教科の成績上位が何人などうまく作り込むと良いです。
そもそも中小マイナー塾でウェブ集客に力を入れている所は稀ですのでやるだけで大きな差別化につながります。
広告宣伝用のウェブページは無料で全く問題なし
今はパソコンが苦手な人でも上記のようなオシャレなセールスページを無料で作れるサービスがあります。
しかもひな形がついているので、ワードやエクセルが使える程度の技術だけでサイトの公開までは簡単です。
どちらでも構いません。ちょっと難しいSEOの話をしますとドメインが強い方がペライチ。タグの自由度が高いのがサイポンです。
ただ、有料の広告を使う前提での話なので見栄えが良い方を使うと良いと思います。正直差はないです。
業者に宣伝用のページを外注するとバカ高いし後が大変
自分で作るとなるとメンドクサイ店はいくつかあります。
- 写真画像の加工と挿入
- セールス用の文章作成
- 若干のページカスタマズ
なれるとなんてことないのですが、プロの業者に頼むと1ページで5万~10万。デザイン変更の度に追加料金で1万ずつなどがそうばです。
もっと高いところになると20~50万ぐらいはザラです。なるべくなら自社で作れるようになった方がいいです。
ただ、生徒が月に数人増えることを考えれば安いものですがなかなか個人塾では月に数十万はきついのではないかと思います。
だから自分で作る技術を身に着けた方がいいです。
そういういみでは練習でブログ作っておくと楽なんですが・・・。
Googleアカウントを取得してキーワードを広告費を設定する
続いてグーグルアカウントを取得し、宣伝用のキーワードを絞り設定をしていくまでの流れです。
いわゆるPPC、リスティングというものですが・・基本的に集客は見込み客が来る以下のキーワードの組み合わせになります
スマホで打った時にこの上位にある3枠が集客の7割以上をしめますので、予算と高加速敵をしながらライバルを避けてここを狙う施策が重要になります。
- ○○地域+学習塾+○○
- ○○学校+学習塾+○○
- ○○大学+学習塾+○○
どの地域の人はどんな目的で何を学びたいのか?
うまくキーワードを絞って測定しなければ赤字を垂れ流すことになりかねません。
キーワードプランナーで単価とライバル数を絞る
ここからはかなり測定が必要なので、エクセルで管理できる講師の人に手伝ってもらうと良いかと思います。
グーグル広告→ツール→キーワードプランナーを選択です。
試しに「学習塾+東京」と調べてみると結果は以下の通り
1クリック当たりの単価ですが、安いものは100円、高いものは1000円もします。
大体クリックからの応募といのは1/1000位の確率です。つまり100円×1000=10万の広告費で一人の生徒を獲得ということになります
・・・正直高いですよね?
大手の塾でストこのような物量作戦で生徒を集めることが可能ですが、学力に関係なく誰でも入塾させて良いわけではないので、さらにキーワードを絞り効果測定をする必要があります。
キーワードをズラしてグループと予算を組む
続いてキーワードの絞り込み作業をしていきます。有料のツールもあるのですが無料のツールでもなんとかいけます。
- 東京+学習塾
- 東京+個別指導塾
- 新宿+学習塾
- 新宿+数学に強い塾
このように先ほどの○○の部分を変えて一括検索し、それをキーワードプランナーに入れます。
地域や競合を絞れば検索ボリュームは減りますがライバルが激減します。新しい地域に作った塾であればいきなり1位を狙えると思います。
ここでプロはグループ分けをします。その方が効果測定ができるからです。
- 地域名+学習塾での展開
- 教科名+地域名での展開
- 学校名+地域名での展開
この3グループ位は絶対にやりましょう。
有料広告文を作りグループごとに広告を作る
続いてキャンペーンからグループ分けを行います。
普通はこのようにピラミッド型に作ります
例) 学習塾地域展開キャンペーン
グループ1 東京+学習塾+教科別キャンペーン
キーワード 東京+学習塾+数学
東京+学習塾+国語
東京+学習塾+社会
のような感じです。東京+学習塾+教科名だけを変えて、反応をみるという感じです。
グループのキーワードに合わせた広告文を作る
基本的に塾の集客ですから来店で絞ります。ここでグーグルマイビジネスが出てくると思いますので、やってない人は先にやりましょう。
というか今更やっていない塾はあり得ないです。グーグルマイビジネスとはグーグルの地図検索上に自分の塾を表示する方法で、無料ですぐにできます。
この枠を買うということです。
地域によっては地図検索ではなく通常検索でもこうやって先にマップが表示されます。グーグルAIが「地図を優先的に表示させた方が読者のためになる」と考えるからです。
こういうキーワードを「GOクエリ」と専門的に言います。地図上位の施策は別の時にお話しします。
まずはウェブページにアクセスを集めます。
普通は2つ出すのですが、予算が少ない方はウェブページへのアクセスの方が有効的です。
まず初心者の方は検索連動だけでOKです。
ここで注意点が1つあり、グーグルパートナーのチェックを外すということです。そうしないとグーグル以外の検索エンジンや関連サービスにも広告が出てしまいます。
出すと効果測定が訳が分からなくなるはずです。
オーディエンス(視聴者の傾向)は教育ですね。AIが勝手に判別します。例えばYouTubeで受験に関する動画ばかり見ている人に広告を打つなんてことが可能です。
ターゲット設定にしてください。グーグルさんは必ずしも広告主の利益を最大化するわけではなく、広告費の利益(グーグルの受け取る手数料)の方を推奨にしています。
この辺は企業の理屈です・・(-_-;)
お問い合わせまで1クリック当たり50円以下を切るのが理想です。
ここでさらに2つの挿入欄があります
1 サイトリンクオプション・・通常広告文の下にさらに4つのprリンクを出す
2 コールアウト表示オプション・・広告説明文の下にキャッチフレーズを入れる
これは必ずしも表示できるわけではなく、広告の質が高かったり、広告の内容とコンテンツが位置している場合審査に通ります。
分からない方は飛ばしてもokです。
普通はキャンペーンごとに作成をします。
続いて自分の有料広告ページにたどり着いて欲しいキーワードを入れます。
このキーワードによって広告単価が変わります。
キーワードは入札のオークションで順位が決まります。ライバルが多ければ当然クリック料金が高くなります。
マイナーな地域名を入れたりすると「トラフィックが少ない=あまり検索されていない」と表示されるかと思いますが、大手と戦わないキーワード戦略なので無視してもok
続いて本格的な広告文と説明文を作ります。この文言を多くの方が見ることになります。
なるべく自分の学習塾のprになる文章を入れる必要があるのですが、かといってどんな文章でも広告審査に通るわけではありません。
- 誇大広告表現・・100%○○高校合格
- ウェブ広告と内容が違う表現・・・塾のページなのに英会話スクールなどの文章を入れる
審査落ちをしても最新は簡単にしてもらえるのですが、基本はライバル塾の文章を数十個みて決めてきます。
先に自分の塾の強みを分析してここでprすることになります。
後は保存して確認です。
ここまでが一貫の流れです。
広告審査が通ったら後は結果を見て改善あるのみ!
学習塾の広告審査はそれほど厳しくないです。実店舗もあり生徒も通っているので信頼がおけると判断されるはず。
1日で審査に通ると思いますが、ここからが重要で、実際の結果を元に以下のものを改善していきます。
- 検索キーワードを変える
- 広告出稿地域や年齢を変える
- 広告文そのもの変える
- 予算を変える
細かい微調整こそが有料広告集客の要です。
どんなキーワードでクリックされたのか?その時の費用はいくらかかったのか?
概要欄にそのうち結果が出てきます。
年齢やアクセスの時間帯が表示されますので、先ほどの手順で修正を繰り返します。
めんどくさがって適当に流すと赤字になりますよ?
塾の宣伝広告費を無料にするならやっぱりブログとSNSが最高
このように予算を組んで広告をだす方法もありますが、やっぱりコストはなるべく下げたいと思うもの。
その場合最も有効なのがブログ及びSNS集客です。
手軽にできるのはsnsです。1日1投稿するだけでもだいぶ違うはずです。
[blogcard url=”https://teacher-life.jpn.org/623.html”]
ただ、きちんと管理しないと思わぬところ誤情報が拡散されることもあります。経営者自身がきちんと最終確認する時間を作りましょう。
また合わせてブログ集客を覚えると、長期安定的に見込み客を集められるようになります。
何より効果がある広告は生徒の結果と口コミ!
ただ、何よりも効果がある広告は生徒の成績upと希望校合格の結果です。塾というのは生徒と保護者のコミュニティーの中にあります。
良い塾は学校内でうわさがうわさを読んで広まります。「○○塾に変えたら期末テストの成績が上がった!」というのはやっぱり広まるんです。(無理やり学校で生徒に言わせる塾があって問題になることもありますが・・)
どんなに有益な広告を打っても、やはり結果がなければ継続はありません。
ただ、良い学習塾でも知られなければ生徒も来ないし、予算が組めなければ教師の質の向上ができないのも事実です。
興味がある場合は月に1万円ぐらいから有料広告をやってみると良いと思います。
気軽にどうぞ♪