25歳女性、現在の職場は3年目になります。22歳に新卒入社した会社を一年で退職し、今は4年制大学の教職員をしております。
詳しく申しますと管理栄養士養成大学に勤める助手です。
教授の秘書のようなもので、実験実習の補助や研究室の管理業務などを行っています。
もちろん、管理栄養士の資格が必須です。年収は300万円ほどです。
大学の助手は教授次第で不公平な勤務になる
ではまず大学の助手として貼ら炊くうえで感じた問題点をあげて説明してい行きます。
- 担当する教授によって、業務量、働きやすさがちがう。
- 業務量は全く違うが、同じ雇用形態の助手は一律の給料になる。
- 原則としては9~17時勤務で、授業によってもちろん残業はあるが(1限.5限など)残業代は一切つかない。
- 自分の仕事は一人だけなので、代わりがいなく、休めない。
- 自分の業務は自分しか知らないため、退職時などには綿密な引き継ぎが必要になる。
教授一人につき、一人の助手という勤務形態だとどうしても不公平な部分が出てきます。
採用は学校法人なので、給料、福利厚生、勤務時間は一律です。
しかし、実際の業務は教授の指示で動くので、他研究室の助手とは全く業務内容も業務量も違います。
そこが一番の問題点だと思われます。
そのうえ、内々に残業をしているところが多いです。
基本的には「研究室には教授と助手がいる」働き方なので定時になっても帰りづらいということはあります。
学校側が勤務管理をしているわけではないため、人事などがこちらどんな業務をしているのかは把握しておりません。
大学の助手は休校や代行がほぼできない
そして助手が一人だと、もし体調不良などどうしても休まないといけない場合になればどうしようもありません。
授業がなければ問題ないですが実験実習があれば代わりは聞きません。
教授の場合は休講にできますが、助手が休んでも休講にはならないため、どうしようもありません。
ですので助手は自分の研究室の業務はその助手しか知らないのでもし、退職するとなると、1か月ほど前から引き継ぎをしなければなりません。
もちろん引き継ぎはありますが、実際にやらないとわからないことが多いので新年度は手探りで業務を進めていくことになります。
しかし、学生にしてみれば助手が新人ということは全く関係ないので仕事をこなしていくしかありません。そのためどの仕事もそうですが、新年度は助手はかなりの負担になると思います。
そしてどれだけ頑張っても評価はされないのでいかに要領よく、最低限の仕事を行い、ミスなく無難に仕事を進めていくかがこの仕事のやりやすさを決めると思いました。
無理せず自分のペースで割り切ってできる人は働きやすい業種だと思います。
大学の助手は給料が低くほぼ残業代は出ない
会社での対応は残業代をつける、などと言ってくれていますが、現実問題厳しいものがあります。
学生の勉強を見たり、就職の相談にのったりということは、業務との境目がわかりにくく、雑談も入ればそれは仕事とは言いづらいからです。
どの大学でも助手の平均給料は30万前後です。
多くの大学が助手の給料を公表しないのは優秀な人材が全国から集まらないからです。面接で言われます。
教員というのは残業という概念がありません。もちろん昼休憩というのはありませんし、あまり考えることもありません。
ですのでフレックス制度を設けるなどの対応が望ましいと思います。
現在も10~18時という勤務時間もありますが、実際にきっちりとわけている場合も少ないと思います。
やはり教員を本来の労働基準法で定めるということは難しいことだと思います。
個人としては必ず定時で帰るということを実行しています。
学生が研究室にいても定時になると帰るようにしています。誰に何か言われてもさぼっているわけではないので気持ちを割り切って考えるようにしています。
しかし、授業が入っている場合はもちろん、仕事なのでその分朝ゆっくり来たり、自らフレックスになるように調整しています。
教授の許可が出れば出勤時間も多少の変動は問題ないので自分のペースで仕事ができるように調整しています。
逆に言うと、研究室に助手は一人なので自分の仕事をしっかりやっていれば問題ありません。
教授側も仕事をきっちりしていれば何も言いませんし、自分に合った働き方を実践することができます。
自分の仕事をやりやすいように変えていくのも今の勤務形態だからこそできることだと思っています。
これからオンライン授業も増えていくので在宅勤務の導入や大学の勤務環境も変わっていく必要があると思います。
現在はオンライン授業を進めていますが実験実習は実際にやらないといけないのでその部分は見当が必要だと思いました。
大学の助手のつらさとやりがいについて
きつい仕事は、学生と教授の板挟みになるときです。
まず、学生は質問や苦情があるときは助手に伝えてくるので、教授の言うとおりにしないといけない部分と学生の気持ちもわかるので心苦しい時があります。
「教員側の人間は嫌われて当たり前」というふうに割り切って考えるしかありません。
やりがいはやはり学生の成長です。
年齢もそこまで離れているわけではないので、友達のように相談にのったり、先生には相談しにくいことも学生は話してくれるのでうれしく思いますし、学生が卒業する姿は寂しい一面とうれしい一面があります。
入学してすぐの高校生のような姿から成長し、敬語もしっかり使えるようになったり、小さなことでも成長しているなと思ったときはとてもうれしいです。
卒業の時袴姿で笑っている学生を見ると一年間の大変だった思いも消え、この仕事でよかったと心から思えるときです。
学生の成長とは大学に限らず、小学校、中学校、高校等すべての教職員に共通して思えるやりがいだと思います。
初めて卒業生を送り出したときは教員のやりがいはすぐでるのではなく、少しづづ、ゆっくりと感じられるものなのだと思いました。
その瞬間この仕事をしばらくは続けようと思うことができました。
卒業してもたまに会いに来てくれるのも教員側はとてもうれしいことなので、自分もたまには小学校や中学校、構想などの恩師に会いに行こうと思えることができました。
どの仕事もそうですが仕事を通じて自分自身も成長することができました。
大学のオンライン化に合わせて助手の仕事も変わる
大幅な人件費削減が行われ、大学ではオンラインで授業ということが一般化していくと思います。
少なくとも今ある助手の人数は減ると思います。
大学だけではなく、教育現場はITを使った授業の導入がもっと進んでいくと思います。
小学校、中学校などの義務教育は行くことにより、学び、勉強することがメインなので大きく変わらないと考えますが、大学の在り方は大きく変化していくと予想します。
講義形式の授業はほとんどがオンラインになり、従って授業料が安くなり、給料の減額があり得ます。
実際現状ではありがたいことに給料の減給はありませんが、賞与はあるかわかりません。
しかし、授業料が安くなるとによって大学に行く人はふえるかもしれません。
そして景気が悪い時は資格取得のための大学が人気になり、景気がいいときは文系などの大学の需要が増えていくと思います。
このオンライン授業が通常に行えればわざわざ教室にいって大人数で授業を受けるという形にメリットがあまりないことにきづきました。
そのために助手としてやる煩雑な事務作業が激減します。
通勤のための交通費、教室使用のための準備、配布プリントの削減、三密による感染リスク、などがすべてなくなります。
もちろん通信障害、対面による授業のメリットの減少、人間関係の構築不足などデメリットもありますが、これからの授業方法などの検討は不可欠です。
特に実験実習などはどうしても実践しないと意味がありません。
いづれにしても今このコロナウイルスの影響によってこれからの大学の在り方が変わり、それに合わせて助手に求められるスキルも違ってくるのは間違いありません。
今後管理栄養大学の助手をやってみたい人へ
資格を活かしたい、大学生や、年下に物事を教えるのが好き、という方にはぴったりだと思います。
また、自分の業務を自分のペースで自分のやりやすいように進められるので、要領が良い人にはお勧めです。
また、自分の卒業した大学で恩師だった先生の手伝いができるのはうれしいことで、そこに抵抗がない人には非常に人間関係の構築もしやすいと思います。
しかし、自分の苦手な教授の助手になれば毎日が苦痛になると思いますので、注意が必要です。
助手は卒業生が多いので比較的若い世代(20代~30代)が多いです。
自分も若いとすぐになじめますが、世代が合わないとなじみにくい部分もあると思うので自ら歩み寄る必要があります。
管理栄養士養成大学なのでもちろん管理栄養士の資格は必須です。
そのため国家試験にはなんとしても合格しなければなりません。
そして学生の質問に対して答える場面は多くあるので自分自身が理解していなければ話にならないので自分自身もしっかりと日頃から勉強しておくことが重要です。
他にも就職相談やほかのことに相談にのることもあるので学生に親身になって話を聞いてあげることができる人の方がいいです。
仕事として割り切ることも大切ですが、一人の先輩として話をすることのほうが大事だと思います。
なので人の話をしっかり聞くことができ、的確なアドバイスをしてあげることができれば最適だと思います。
学生なのでたまに理不尽なこともありますが、いちいち気にせずに接していければ問題ありません。
楽しい仕事ではあると思います!やる気のあるみなさんをお待ちしています。
気軽にどうぞ♪