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日本語教師で食えないは本当!待遇が今後も改善されない真の理由とは?

今回は現役の日本語教師の副業についてです。もうすでに感じていらっしゃると思いますが、今後10年頑張っても、今の待遇からの改善はありません。

私は保険の意味の含めて絶対に別の転職スキルを身につけておくべきだと思います。

このまま月収200万。300万でなんの生活保障もないまま40代、50代に突入すると大変なことになります。

最近は国家資格もできて今後日本語教師の待遇が改善されるなんて思っている方は相当痛い目を見ると思うので、まずは本当のところを聞いてください。

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目次

日本語教師の待遇は基本的に改善されない構造になっている

まず、給料や待遇について考えるときは、ビジネス的・経営的な視点で考えなければいけないと思います。

会社であれ学校であれ、日本語教師の給料が増える法則は3つです。

  1. 日本語学習というニーズが増えている
  2. 生徒の所得が上がっている
  3. 1対複数の授業が可能になっている

まず、市場が伸びていなければ当然待遇の改善は望めません。多くの楽観論者は日本語に興味を持っている学習者が増えているというデーターを根拠に待遇改善の可能性を示唆します。

私はこれには一部賛成です。

【 国際交流基金日本語学習者の推移 】

  • クールジャパンとオリンピック
  • 留学生100万人計画
  • 日本への旅行者の増加

国家プロジェクトとして少子高齢化が進む日本は、外国人の受け入れには積極的です。人数が増えれば市場が伸びると考えてもおかしくない。

ただここには重大な2つの欠点が隠されています。

  • 基本的に日本より所得の低い国からの学習者が多い
  • ビザの関係で1クラスの人数に制限が厳しくかけられている

まず、趣味ではなく日本語学校にきちんとお金を払ってまで通いたいといのは日本経済というものに魅力を感じている人がほとんどです。

だから生徒の割合で最も多いのは日本より所得が低く、経済力が弱い国の出身者です。

小さい島国でありながら世界第二位の経済を持った国としてのあこがれが前提にあり、最終的には日本での就職、または日本企業関係で好待遇で働くことを夢見ています。

みなさんも、アジアアフリカの後進国にわざわざ数十万を払ってまで言葉を習おうとしないのと同じです。

このような状況では生徒1人頭が出せる学費というものには限界があります。

もし、生徒の平均所得が日本をはるかに上回ったら、日本語学校のニーズも減ります。経済が強いことが生徒を呼ぶ前提になっています。

経済力をつけたアジア人は日本語ではなく英語や中国語を学ぶ

今、日本語学校へお勤めの方は「中国人や韓国人が若干減り・代わりにベトナム・タイ・ミャンマー」などの生徒が増えていると思いませんか?

または中国でも都心部ではなく内陸の農村部、低所得層からの留学がふえているのではないでしょうか?

この原因も根本は同じで、経済力をつけた人は日本語ではなくより所得向上につながる英語や中国語を身につけようと思っているのです。

できる人はアメリカ・中国の有名大学および各種専門学校に流れているのです。

結局のところ日本語学習のニーズは常に所得の低層がメインとなり、学費をあげるということが原理的に難しくなっています。

円安過ぎて外国人が日本で働くメリットがない

さらに追い打ちをかけているのが日本の円安ですね。中国をはじめ最近は東京も京都も都心部は外国人観光客だらけ。

1ドル150円とここまで円安が進み、海外と比較してもマクドナルドの時給は世界でかなり低いレベル。

そんな国で働いて自国に送金しても大した給料になりません。だったら英語圏にワーホリでも言った方が圧倒的に稼げるという現状があるかぎり、外国人の生徒は増えませんよ?

ビザで人数の上限がありマスの授業は望めず給料上昇にはつながらない

1人頭の学費の上限が上がらない構造(学費を余裕で払える人は日本以外へ)になっている状況において、経営を安定させ給料を上げるためには1対多数の授業が必要になってきます。

1人当たり1時間5000円は無理でも、100人で1時間500円なら売り上げは5万円です。

分かりやすいと思いますが、この経営構造を日本語学校や専門学校では取ることができません。

なぜなら日本政府がビザで1クラス当たりの人数を制限しているからであり、1クラス100人、200人の大規模な授業形態は国内では取れません。

1人の講師が教える人数にビザで制限があり、生徒の学費も上がらない

これが本質的に日本学校の待遇が改善されない元凶となっているのです。

海外では1対多数があるがそもそも生徒の所得が低い

一方海外では1対マスの授業が許されている国があります。中国・インド辺りでは1対50のクラスはザラです。

どちらかというと日本語能力試験獲得のための授業形態の一方通行で、会話の講義をほぼなくせばこれは可能です。

ただ、現地で学ぶ生徒の所得が低いのです。

そして現地では「日本語ネイティブではない母国語の先生の採用が優先」されています。

現地の人の雇用を優先的に守るためです。日本に限らずどこの国でも選挙権持っている人の方が優先されますよ?

物価の低い国においては待遇は良いが永住ビザなしだと将来がやばい

私の日本語学校時代の講師も中国・韓国・東南アジアに何人も居場所を求めて出稼ぎに出ました。

確かに現地人の平均所得に比べると日本語学校の所得はそこそこ高いです。

月給13万から18万でも日本の30万~50万ぐらいの暮らしができるかもしれません。ただし永住ビザを取り、その国に長く滞在できなければ帰国してから大変なことになります。

  • ほぼ貯金無し
  • 海外キャリアが国内で通じない
  • 転職の年齢期をはるかに逃す

こんな状態で帰国して、給料の低い日本語学校の非常勤で月給10万前後で食つなぐ優秀な日本語教師を何人見たことか・・・。

日本語学校の経営を安定させる日本人相手の資格ビジネスが闇深い

さて、海外の生徒からの学費が望めないとあればどうすべきか?

その一つの解決策が日本語教師養成講座の設立です。

ターゲットが日本人なので外国人に比べたら所得が高い。

養成講座学費平均の約50万です。年間100人入ってもらえれば5000万の売り上げ。

ここがかなり経営者としてはおいしいポイントなのはお分かりのはず。

「国際講師」「海外で活躍」「420時間の公式資格」「就職実績多数」という触れ込みで資格ビジネスを展開します。

ただ私は上記のような日本語教師の出口(仕事先)を考えた場合本当に現状を講座生に話しているのかどうかは疑問です。

「日本語教師の待遇は伸びる!」って言っている人が養成講座の生徒募集に力を入れている人だったらまず注意してほしいです。

上記の2点を話したら「そうとう渋い顔」すると思いますよ?

もちろん趣味の勉強で来る方なら言語学の勉強は楽しいのですが・・就職と生活まで考えた場合は甘くないってことです。

国内の専任・常勤日本語教師の待遇も悪いし食えない仕事

生徒当たりの所得・ビザの問題がある限り、国内の専任講師や常勤の上の方でも待遇は良くないです。

平均年収は300万程度、500万以上はめちゃくちゃ稀でしょう。

しかも割と年収が高めの日本語学校は大体、家賃が高い都心部にあります。そうすると持ち家がある先生出ないと家賃がきつい。

月給22万は手取り18万程度・・・それで家賃7万の生活・・・多分高卒の工場バイトより低いと思います。

学校としても非常勤講師に交通費をそこまで払いたくないので履歴書の段階で住所をめちゃくちゃみてますからね・・。

数年働いてここで病む日本語教師もめちゃくちゃいます。仕事は楽しいんですがあまりにも待遇が悪いんです。

安定して働けるのが海外修士以上+結婚(ビザ)で大学の日本語講師

唯一日本語教師として生活を安定させられるのが、国内で修士以上を取得、さらに教育能力検定試験の外、各種試験を取った上での結婚ビザ

海外の大学で働くチャンスが待っています・・・がこのポジションは高倍率の上に、毎年授業があるかどうかは分かりません

有名私大の日本語課の教授を目指すのもリスキーです。

ポスドク問題がたびたびニュースに上がっていますが、30超えて言語博士をとっても就職先はそう簡単に見つかりません。

ただしここをクリアすれば企業向け・大使館での日本語指導もまれにあります。

本当に日本語教師だけで食っていくなら修士は必要ですね。

主婦と年金暮らしの日本語教師は充実していると思う

日本語教師として一番安定したポジションにあるのは旦那さんの給料で生活が安定した主婦日本語講師と、大手に努めて年金がかなり見込める年金暮らしのシルバー講師です。

正直給料というよりも真のやりがいで仕事を選択していますし、激務の仕事の中でも生活の不安とは別の軸にいるので楽しそうに見えました。

結構高学歴で優秀な先生も多く、自分もそういう身分だったら日本語講師を長く続けてもいいかな・・・と思ったものです。

ただ、日本語教師の仕事で家族を養い生活を安定させようと思ったら死ぬほどいばらの道が待っていますので、覚悟はしてほしいです。

若い男性には決してお勧めできる仕事ではありません。

ただ、男性講師は少なく、採用もゆるい。そして、やりがいはあります本当に。ここが一番の危険なポイントです。

唯一の希望はオンライン日本語教師!技術をマスターしよう!

ここまでは暗い話をしましたが、唯一残されている希望はオンラインの日本語教師です

  • ユーチューバーとして海外向けに収益化
  • 個人オンラインサービスで常に生徒を募集
  • 企業向けなど高単価のビジネス日本語を教える

今はパソコンさえあればこうしてネットの向こうの人と会話が可能です。最近増えてきましたが外国人向けのレッスンをユーチューブで流し、広告で収益化する独立系日本語教師もいます。

他にも個人でオンラインサービスを開始し、広告をだして生徒を募集、リピーターを付ければ1人1000円でも3人で時給3000円です。

日本語学校に勤めるよりもはるかに待遇は良いと思います。

企業向けの日本語教師も、情報発信をしていれば案件が飛び込んでくるかと思います。

オンライン日本語学校の経営にはチャンスがある

ビザの発給はできないですが、今は個人でもオンライン日本語学校を作ることが可能です。ネット代はほぼかかりませんので重要なのは集客とコネです。

海外の学校と提携すれば個人でも経営者側にまわることが可能だと思います。これなら本当に日本語教師として食っていけると思います。

  • 原則として申請者の自己所有(株式会社での設立は、会社名義になります。)
  • 校舎の面積は115㎡以上
  • 同時に授業を行う生徒一人当たりの敷地が2.3㎡以上
  • 近接する建物内に風俗関係関連の特殊営業を営む店が無いこと
  • 校舎の立地が教育上および保育衛生上適切なものであること
  • 教室、教員室、事務室、図書室、保健室等、必要な施設を備えること

国内はビザの問題があるので海外とのコネを作れるかどうか?そこが重要点ですね。

いずれにしてもITスキルが今後日本語教師の生き残る道だと思っています。場所も時間も関係なくアプローチできる有効な手段です

是非とも技術を身につけて欲しいと思っています。



気軽にどうぞ♪

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