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私立で新卒が非常勤講師をしながら就活を両立させたいならこの方法で!!

私立の非常勤講師をしている時に、新しい仕事を探す。つまり就活を場合に、気を付けるべき点がいくつかあります。

しかし、それには「次の職場」によって、同じように注意する点と、違った部分で注意する点があるので、その両方についてお話をしましょう。

特にいきなり新卒で非常勤講師を選ぶ方はリスクもあるので読んでいただきたいです。

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目次

就活で新卒が非常勤講師を選んで後悔しないように!

大学4年、または修士課程や博士課程の2年、3年の時に就活をしても上手くいかず私立の非常勤講師という道を選ぶ人が増えています。

正社員として決まらなかった、希望にあわない会社に行くくらいなら学校の先生の方がマシかもしれない。

そんなことを考えて、非常勤講師という仕事を選ぶこともあります。

それは、大学を卒業した後「A株式会社に就職した」というよりも「B高校の教員をやっている」というほうが、大学を卒業した人にとって「聞こえ」が良い場合があるからです。

しかし、実際に非常勤講師という立場になったとたん「こんなはずではなかった」と考えてしまうようです。

そして、夏休み頃を境に「この学校の非常勤講師の立場は嫌」という考えが生まれます。

さらに「非正規」ではなく「正規」の立場になりたいと思うようになるのです。

就活の2つの方向性について

ここで、正規の仕事を探すための「就活」で注意することが異なる、四つの条件をお話しましょう。

学校教師をやめて民間企業への就活をする

非常勤をやめて正規職員を目指す

まず一つ目の条件は「学校の先生という仕事を続けたくない、一般企業が良い」と思った場合です。

「学校の先生にはなりたいけれど、非常勤講師ではなく専任の先生になりたい」という場合です。

どちらも正規の仕事ですが前提条件や就活の仕方が全く違ってきます

ただ闇雲に「正規」と決めても、両天秤にかけるのは危険ですね。

まずは、どちらにしたいのか、決めてから就活を始めましょう。

そして、二つ目の条件はあなた自身が「企業で仕事をした経験がある」のか、それとも新卒、または「非常勤講師」以外の経験がないのか、という点です。

同じ転職でも新卒や非常勤講師しか経験がない人と、企業で数年働いた人では、就活の仕方が全く違います。

この二つの条件を加えると、大きく分けて四通りの異なる就活の仕方や注意点があるということです。

私立の専任講師への転職活動は難しくない

新卒でも既卒でも、教員免許を持っている人が一番就職活動をしやすいのは私立の専任の先生を希望する場合です。

それなら「自分が非常勤をやっている学校を受験すればよいのでは?」

と思うかもしれません。

しかし、それが嫌だから、それができないから就活をするのです。

この時、あまり隠したり遺恨を残さないのは、公立の教員採用試験を受け合格することです。

公立の採用試験合格をまずは目指す

まず、学校の教員同士ということであまり違和感なく活動ができることと、私学の非常勤講師を採用する場合は、専任志望、公立の採用試験を受けているという人が珍しくないからです。

私学側も「公立の採用試験に合格した」と聞かされては、それ以上のとどめることはありません。

どうしても、今いる学校が嫌、続けたくない、続けられないということなら、まずは公立の採用試験に合格をしましょう。

これが手っ取り早い就活です。

「採用試験の勉強をする時間がない」と思っているかもしれませんが、近年公立も即戦力の教員を求めているため、筆記試験の内容も専門科目が重要視されるようになり、何といっても「模擬授業」を採用試験で行う自治体も増えているのです。

まだ、大学を卒業して間もない、教育原理や教育心理などの共通科目の記憶が残っているなら、チャンスは充分にあります。

他の私立学校への就活について

同じ私立なのに、意外と遺恨が残るのが他の私立学校へ移ることです。同じ先生なのになぜ?と思われるかもしれません。

この時、あなたが「来年はうちでの継続はない」と言われていたり、遠方の都道府県の学校に移る場合は、あまり詮索されることなく、安心して就活をしましょう。

すでに解雇に近いことを言われているのですから、就活をするのは当然です。

また、異なる都道府県の場合は「実家に帰る」「結婚が決まって違う県に引っ越す」などの理由があると思われるためあまり詮索されないようです。

ところが、同じ都道府県内の私学は生徒を取り合う「ライバル」関係になります。

わかりやすく説明すると、同じ自動車メーカーのA社の営業マンが、B社の営業に転職するようなものです。

学校の管理職は面白くないのは間違いありません。まして「」できれば残ってほしい、いずれ専任になって欲しいと思っている若手なら尚更です。

今はA高校で非常勤講師だけれど来年度からB学園の常勤講師を受ける、C高校の専任を受ける、という人はできるだけギリギリまで隠密に就活をしましょう。

内定が出てもギリギリまで口外しない方が得策です。

新卒の非常勤が一般企業への転職を両立させるのは難しい

新卒の皆さん、非常勤講師以外をやったことがない人は、はっきり言って企業への転職活動は「厳しい」です。

経験のない教員上がりを企業はあまり必要としません。

転職サイトを見たことがある人はご存じだと思いますが、ほとんどの企業は「社会人経験1年以上」「3年以上」「営業経験3年以上」「事務経験1年以上」等となっています。

「非常勤講師の仕事も社会人経験では?」と思うかもしれません。

しかし、企業はそうは思わないのです。

公立の採用試験の時にもお話をしましたが、どの業界でも新人よりも「実戦経験がある」「即戦力」を必要としています。

だからこその転職です。

これは、大学院時代に非常勤講師のアルバイトをしていたという人も同じです。

一般企業に就職するなら、学校の非常勤講師や塾講師よりも、カフェやブティックなどの接客のアルバイト企業の事務アルバイトをしましょう。

一般企業の就活を秘密裡に行う前に、まずはこういった情報を得てから始めるのことが大切です。

企業経験がない人の場合の就活方法は?

そこで、企業経験がない人が一般企業の就活をするときは、次のようなことを注意して取り組みましょう。

就活でちょっとずるをするなら「学校事務」をしていたと言ってください。

履歴書に書くのは「A高校入職」といった記述だけです。非常勤講師と書く必要はありません。

もちろん、履歴書の段階でお断りされてしまう覚悟も必要です。

学校という業界が、他業種から見たら特殊なのですから。

しかしどうしても、こういった嘘は付けないというなら、学校の先生経験者を必要としている業界を受けてみましょう。

  • 「教科書や参考書・教材を扱ったり出版している会社」
  • 「教育関連業界」「予備校事務」「大学学生課」
  • 「英会話スクール」「塾業界」

こういうものです。

自分が有名大学を出た、大学院を出ているのだから職歴なんて関係ないと思わないでください。

学校名をひけらかしても、すでに企業に就職できなかった、という時点で履歴書や面接ではデメリットです。

むしろ「教員経験」は煙たがられて終わりです。

そこで、まずは「学校事務」や「教育関連会社」を目指しましょう。

数年でも、一般事務や営業経験があるとそれだけで就活の時のイメージは変わります。

また、非常勤講師の仕事と一緒に、普通の仕事を掛け持ちするというのも「有り」です。

非常勤講師をしながら、在宅のテレマーケティング経験などがあると、こういった経験を欲している業界への就活が、有利になるかもしれません。

第二新卒特別枠がある転職サイトは見逃すな!

コロナの時期は特別に、学校の進学に配慮して第二新卒枠を広げている会社がいくつかあります。

主にIT系・ゲーム会社など若手の学習意欲やアイデアを重要視するようなところは20代前半を第二新卒枠として、4年生同様に扱ってくれるところもあります。

今は留学で留年というケースもありますので、第二新卒枠をきちんと紹介してくれる転職サイトは見逃さない方が良いかと思います。

ただし25歳を過ぎていたらこれらの転職サイトは利用不可です。

利用してもほぼ連絡が来ませんので注意してください。

できるのは20代前半までです。

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企業経験がある人の場合の就活方法

大学を卒業後5年以上の企業経験があり、非常勤講師歴が10年以内の場合、一般企業の転職が可能です。

特に、女性の非常勤講師で結婚や出産が理由で退職をしていると「子育てが終わったので、正社員として働きたい」という確かな理由付けができるからです。

これは、私自身も経験したことがあります。

まだ、非常勤講師歴5年くらいのころに某都市銀行へ転職を考えて応募した時のことです。

当時は、就職氷河期に差し掛かっていたのにも関わらず、電話口の担当者が「履歴書は企業の退職だけにして、後は専業主婦やパートでかまいません」と言ってきました。

つまり、企業にとって大切なことは事務経験や営業経験がどれくらいあるかなのです。

むしろ「教員経験」はデメリットになると言われました。

結果的には勤務先などの条件が合わず、こちらからお断りし、他の学校でのお仕事を見つけて非常勤講師の仕事を続けたという経験がありました。

また、男性でも学「一般企業」で仕事をした経験のある非常勤講師は、ない人よりも転職活動がしやすく実際に転職している人もいます。

むしろ、企業や大学の研究室によっては「引き抜き」さえあります。

非常勤講師は安定しない、といった不安感があるなら良い機会を活かしてください。

しかし、タイミングを逸してしまうと企業への転職は難しくなります。

非常勤講師から一般企業へ転職する場合は、あまり時間を空けずに戻ることをおすすめします。

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新卒非常勤の就活は隠れてやるべき

転職をしようと就活を始めたら以下の点に注意しましょう。

まず、あなたがまだ新人ならできる限り隠密に就活を進めてください。

ベテランの非常勤講師「、学校側としては残ってほしい」という先生ならある意味、条件交渉のための駆け引き材料になります。

しかし、そうでない場合は可能な限り、学校側から「来年の話」が出るまで秘密裡に動き、内定が出ても黙っていましょう。

誰かに話せば、そこから徐々に広がって、あっという間に管理職の先生に伝わります。

もし、内定先が急にダメになった時、自分の行き場がなくなってしまいます。

そして、就活中に秘密裡にするためには、次のような点に注意してください。

就活中も現職を重視することが大切

転職先の面接の時や内定が決まっても、まずは現職を重視しましょう。特に、一般企業に転職する場合です。

新しい職場から1月から来られる人が欲しいと、年度途中の退職を促されてしまっても、そこはしっかりとお断りしてください。

本当にあなたを必要とする企業なら、数か月の猶予をくれるはずです。

きちんと「けじめ」をつけたい旨を伝えて、学期の終わりまで待ってもらいましょう。

その方が、受け入れる先も責任感のある人間と評価してくれます。

むしろ、二つ返事で年度途中で辞めても大丈夫、というようなことを口にする不信感を持たれます。

  • 「契約違反では?」
  • 「学校側は大丈夫?」
  • 「それほど辞めたかったの?」

と、色々な詮索をされてしまいます。

「可能な限り早くと言われた場合」学校は期末の成績つけが終わったタイミングですね。

年度内でもあまり束縛をすることはありません。

まとめ

非常勤講師をしながら就活をするということは珍しいことではありません。誰でも、安定した仕事がしたいのは当然のことです。

学校側もそれを前提で採用しているのが非常勤講師です。

しかし、生徒にとってのあなたは「先生」です。あくまでも先生としての責務、つまり「授業はしっかりとこなし、その上で新しい職場を見つけるために有利になる活動をする」ということを自分に言い聞かせて、より良い就活をしてください。



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