長年、子どもや親と寄り添ってきた教師の中には、他人の心の痛みに敏感な人がいます。
色々な人との出会いを経て、それを生かすことができるコンサルタントという仕事に就いてみたい、そう思っている人はいませんか?
そこで、教師からコンサルタントという仕事への転職についてご紹介しましょう。
教師と相性が良いコンサルタントの職種は何?
単にコンサル業界と言っても職種は様々です。
コンサルタントという仕事には色々な肩書が付く人がいます。
- 経営コンサルタント
- 結婚コンサルタント
- メンタルコンサルタント
- キャリアコンサルタント
人の相談を受けて解決方法を一緒に探るコンサルの仕事は教師との相性も良く、転職先に選ぶ人が多いです。
コンサルの中でも給料が高いのが経営コンサルです。
経営コンサルタントは、コンサルをする企業が利益を上げ、安定した経営をするためにアドバイスをすることが仕事です。
企業の経営状況を把握し、より収益を上げるために働きかけます。
仕事内容によっては、従業員や会社の体制の問題点などを指摘し、時には厳しい改革を求めることもあります。
これが経営コンサルタントの仕事です。
しかし、教師のほとんどは経営の経験がありません。
企業で働いた経験がない人も多くいます。企業経験がない教師の中にも、大学で経済学や経営学を学んだことをきっかけに経営コンサルタントへの転職ができるかもしれません。
しかし、大学での学びはあくまでも机上の空論、実践とは異なります。そのため、教師が経営コンサルタントに転職するのは、かなり難しい選択になるでしょう。
そこでなるべく転職しやすいコンサル先を模索する方が有益だと思います。
教職の経験を活かしたコンサルは転職がしやすい
多くの子どもや親と関わってきた教師の中には、他人の心の痛みに寄り添うベテランの教師も大勢います。
言葉を使って様々なことを相手に伝える、という仕事をしてきた教師ならではのコンサルタントの仕事もあります。
このように人間そのものに働きかけるコンサルタント業は、教師という仕事の経験が生かせるのではないでしょうか?
そこで、教師からコンサルタントへの転職を希望するなら、メンタルコンサルタントや結婚コンサルタント、キャリアコンサルタントなど「人」に関わるコンサルタント業をおすすめします。
実際に、非常勤講師をしながら仲人連盟などに登録し、結婚コンサルタントをしている人もいるようです。
教師からの転職で多いメンタルケアのコンサルタント
人の心に関わる仕事には、色々な肩書を持つ人がいます。
例えば、臨床心理士、心理カウンセラー、メンタルヘルスケア、メンタルコンサルタントなどです。
どの仕事も同じようですが、カウンセラーとコンサルタントは似て非なるものになります。
カウンセラーとしての働き方
いずれも、人間の心理を理解して行う仕事ですが、心理カウンセラーや臨床心理士、メンタルヘルスケアはあくまでも相手の心に寄り添いながら癒していくことが仕事です。
相手の気持ちに寄り添いながらも、感情的な意見を持つのではなく、論理的な思考で物事をとらえ伝えることを求められます。
相談相手は子どもや学生から、社会人、高齢者と幅広い人と接する仕事になります。
相談業となることが多く、ボランティアやNPO法人などで活躍することになります。
個人の場合は、次のような人が対象となります。様々な悩みで気持ちがどん底まで落ちてしまった人は、心理カウンセリングで悩みを打ち明けて落ち着きを取り戻します。
カウンセリングは、元の生活に戻すのではなく最悪を避けることまでになります。
メンタルコンサルタントの働き方
一方、メンタルコンサルタントは仕事として組織内におけるメンタルケアや職場のメンタルヘルスを行い、組織や企業がよりよい職場環境を作る上げるためのコンサルを行います。
仕事相手は、個人の他に組織や会社になります。
組織や会社の場合は、チームでの成果の上げ方やチーム内のコミュニケーション、ハラスメントなどについてのコンサルを行います。
より良い職場作りをすることで、会社が「利益」を上げるために論理的に対処することが仕事です。
コンサルタントは、最悪を脱した人がその先のことを考え始めた時、問題を根本的に解決して、二度と同じことが起こらないようにし、次のステップに進むための道しるべを示してくことです。
メンタルコンサルタントは、教師時代に担任などを経て、生徒を一組織としまとめ上げた経験のある教師にピッタリの仕事です。
カウンセリングが「赤点」を脱することなら、メンタルコンサルタントは「平均点」を超えること、さらに良い点をとること、と言ったことでしょうか?
どこまでやりたいのか?それによって相性の良い職場が決まってきます。
結婚・出会いのコンサルタントに転職する教師もいる
結婚や出会いを求める人のためのコンサルタント業もあります。
結婚コンサルタントの中には、古くからの日本仲人連盟、結婚相談所などもあり、歴史ある仕事になります。
しかし、現代の若い人は古く堅苦しい「お見合い」という形の出会いではなく、もう少し身近な出会いを求めている人の方が多いようです。
そんな若い人が利用するのが、マッチングアプリです。
教師からマッチングアプリ専門家になった「おとうふさん」
リモートワークが増える今、恋愛や結婚の出会いがないという若い人もいます。
こういった人のためにマッチングアプリというものがあります。マッチングアプリには結婚や恋愛といった男女のマッチングから、人材を求める職場と仕事を探す人のマッチングまで色々な種類があります。
このようなネットを利用したマッチングアプリでも、コンサルタントの専門家が活躍をしています。
テレビなどで話題の「おとうふさん」は、マッチングアプリの専門家です。彼女は、テレビでも「元教師」ということを公言しています。
教師として、同じ教員仲間からも生徒たちからも人気があった彼女は、その後企業での経験を経て、出会いのコンサルタントとしてマッチングアプリ専門家になりました。
おとうふさんは、素敵な出会いを求める若い人に、「どのような自己紹介文を書くことががより良い出会いを生みだすか」というコンサルをしています。
文章という言葉で相手に自分のことを伝えるというのは難しいことです。
教師という仕事は、授業を展開したりテストの問題を作ったり、保護者への手紙を作成したりと言葉や文章で相手に情報や、自分の考えを伝えるということを仕事にしています。
マッチングアプリ専門家というコンサルタント業こそ、教師としての経験をもとにした仕事と言えるでしょう。そして、彼女は自身の経験をもとに、良い出会いを求める若い人たちの良きアドバイザーとなっています。
マッチングアプリ専門家というのは、今までになかったコンサルタントの仕事です。おとうふさん自身が実績をもとに、作り上げた新しい「コンサルタント業」の肩書になります。
こういうちょっと変わった転職先を考えている人は以下の授業が無料でおすすめ。
教師と相性の良いキャリアコンサルタント
大学生の多くは、マイナビやリクナビといった就職サイトを利用しています。こういったサイトは、大学生だけでなく転職を希望する社会人も登録をしています。
私たちは、本当に自分に合った仕事をしているのでしょうか?
自分がやりたい仕事をしているのでしょうか?
ほとんどの人は、狭い選択肢からの妥協や惰性で仕事をしていることでしょう。
そんな人たちに納得できる仕事を紹介し、人材を求める企業にも満足をしてもらうのが、キャリアコンサルタントです。
高校教師の中には、生徒たちの就職活動に携わる人もいます。進路指導で一緒に悩んだ教師もいます。
そこで最後に、教師からコンサルタント業に転職したい人におすすめしたいのが、キャリアコンサルタントです。
キャリアコンサルタントは、高校生にアドバイスをしていた経験はもちろん、自身が教師からコンサルタント業に転職をした経験を生かせる仕事ではないでしょうか?
教師だからこそのコンサルタントがある!
時々、コンサルタントという肩書を持つ人の中に「資格」という机上の空論で相手にアドバイスをする人がいます。しかし、コンサルタントという仕事の多くは、対人間の仕事です。多くの人と関わり、経験を積むことでより良いコンサルができるのではないでしょうか。
教師という仕事も、対人間の仕事です。たくさんの子どもや親たちと関わってきたからこそ、その経験を生かせる仕事は教育以外の現場いにもあります。
教育の仕事以外で、自分の経験を生かしたい、自分の得意とする分野を生かしたい、そう思う人に「コンサルタント」という仕事への転職をおすすめします。
気軽にどうぞ♪