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高卒や専門学校卒で教員に転職(就職)する方法について詳細まとめ

教員になるためには短期大学以上の学歴が必要です。しかし、誰もが大学に進学できるわけではありません。

家庭の事情によっては、奨学金を借りても大学に進学することが難しい場合もあります。

そこで高卒や専門学校卒で教員になるための方法についてお話しましょう。

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目次

教員になるための必要な資格

教員になるために絶対と言っていいほど必要な資格が「教員免許」です。

教員免許を取得するためには、大学で必要単位を履修することが必須になっています。

しかし、近年大学生の多くは教員免許を取得するなら他の資格のほうが良い、と教員離れが増加しています。

それでも文科省は教員の質を落とさないために、現場の教員からの反対意見の多い「免許更新」を続けています。

この制度がますます教員の数を減らしているのに…。

医師免許や看護師免許など命を預かる資格に更新がないのになぜでしょう?

こういった制度のせいで、現役から離れてしまった教員免許保持者が、「更新をしてないから教員にはなれない」と放棄しています。

さらに、大学生の中には「すぐに教員になるかわからないのに、資格を取っても仕方がない」と避ける傾向になってしまいました。

本末転倒状態の教育の現場では、免許を持たない「臨時免許制度」や、中には臨時どころか本当に無免許の教員を雇用する学校もあるほどです。

さらに教員が見つからず、半年から酷い学校では数年にわたって、免許を持った教員がいない状態の未履修教科もあり、それも見過ごされています。

特に、教員不足の教科は「技術」と「家庭科」です。

それなら、専門学校卒でもできるのでは?そう思う人もいるのではありませんか?

確かに技術科の半分は、工業高校の生徒たちが持っている免許で代用できるものばかりです。また、小学校の免許は短期大宅で取得できるため、専門学校でも取れるのではないでしょうか?

といった疑問も出てきます。

そこで、まずは専門学校でも取れる教員免許をご紹介しましょう。

高卒や専門卒でも幼稚園や小学校の免許が取れる学校がある

幼稚園や小学校の教諭は短期大学や専門学校でも免許が取れることをご存じでしょうか?

保育士は「厚生労働省」の資格となり教員というよりも看護師と同じ資格職になります。

しかし、幼稚園は教諭のため小学校の免許と同じ文部科学省認可のため、履修科目の中には重なる部分があるのです。

そこで、幼稚園教諭と小学校の免許が取れる専門学校がありますのでご紹介します。

文部科学省:平成31年4月1日現在の指定教員養成機関一覧

このように、幼稚園の教諭と小学校の教諭を一緒に取れる専門学校があるのです。

もちろん数は少なく2021年現在、小学校教諭2級が取れるのは「横浜高等教育専門学校」だけになります。

修業年数は2年で、短期大学と同等になります。

こちらは横浜国立大学が指導にあたり、小学校教諭の他に養護教諭2級免許を取ることもできます。

小学校の教員免許を取得すると、就業の経験年数に応じて他の教員免許の取りやすくなります。次に中学や高校の免許を取るときに、かなり有利になるということです。

いきなり専門学校から中学高校は難しいですが、こういった方法で小学校の免許を取得し、働きながら中学や高校の免許を取るために通信教育などを利用すると、自分がなりたい教科の教員になれるかもしれません。

幼稚園教諭は、他の都道府県の国立大学や大学が指導にあたる専門学校があり、こちらで取得することができます。

ほとんどの専門学校が、お茶の水女子大や千葉大学をはじめとする、教員養成課程を持つ大学が指導にあたっています

安心して勉強してください。

栄養教諭から教員免許を取る

中には小学校や幼稚園の他に、栄養教諭という資格が取れる専門学校があります

東京栄養食糧専門学校は2年課程で栄養教諭2級、4年課程で1級を取ることができます。

近年、小学校や中学校では全教科の共通課題に「食育」があります。

食育は家庭科教員が中心となって教える学校もありますが、専門の教員「栄養教諭」がいる学校もあります。

本来栄養教諭は2年課程で「栄養士」4年課程で「管理栄養士」の免許を取る勉強をした人が、教育実習を経て取ることができる資格です。

栄養教諭の採用は任意となっていますが、給食の自校制を行っている学校では、給食の管理栄養士と兼任で採用しているようです。

他の栄養系の大学では、栄養士や管理栄養士の資格をとって、8年、または3年の在職経験がある人が、一定の教員養成教科の履修をすることで得ることができます。

しかし、東京栄養食糧専門学校では、専門学校の履修課程で栄養士と一緒に栄養教諭の免許も取得することができます。

栄養教諭の免許を取得すると「教育実習」を終了したことになります。

この「教育実習」が免許取得の時に一番面倒な履修科目です。特に社会人になっていると、仕事を3週間も休んで実習を受けるため、ここで挫折してしまう人もいるくらいです。

栄養教諭を取得すると、教育実習がすでに終わっている、ということになります。

そのため、他の免許を取得する時には科目履修だけで取れる可能性があります。栄養士の専門学校を卒業した人は遠回りになりますが、まずはこちらから挑戦してみてはいかがでしょう?

仕事を続けながら、取得することができるかもしれません。

教育職員検定に合格すれば学歴は関係ない

教員というと大学で教育課程を履修するというのが当たり前、というイメージがありますが、実は「教員用の検定試験」もあるのです。ご存じでしたか?

文部科学省教職員認定試験の詳細はコチラ

教育職員検定は、学校で担当する知識や経験、技能を持つ人に「都道府県教育委員会」が検定を行い教員免許状を授与する制度です。

大学を卒業した人が持つ教員免許の場合は、大学が「教員資格認定試験」を実施し合格した者に教員免許状を授与する制度にあたります。

教育職員検定では学位の有無は問われません。

ということは、高卒でも可能性があるということでしょう。しかし、一般的にこれが通じるのか、というとそれは難しく、ほぼ無いといっても良いかもしれません。

むしろ大学で教員免許を取ることなく卒業したものの、正社員などになれず予備校や塾講師を経て、教員不足の学校で教員になるときに有効な方法となっています。

そこで、高卒で教員になるには次のような方法を選んで下さい。

実は通信教育で免許を取るのが一番の近道

高卒から教員になる一番の近道は「通信教育」です。

通信で勉強をするというのは簡単なことではありません。しかし、経済的な理由で大学を断念した、受験に失敗し他の仕事をしているが諦めきれない、というなら一番近道の方法になります。

さらに大学中退の人は、必要な単位を取るだけで取得できます。科目履修生なら1~2年で免許が取れるかもしれません。

通信制の大学は全日制の大学と比較すると、学費は10分の1~5分の1程度です。

高校を卒業した後働いて貯めたお金を使って入学金を用意し、その後奨学金を借りて勉強するということもできます。また、大学は通信制も全日制も仕事や家庭の事情で途中でリタイアしても、取得した単位を生かして編入することもできます。

親の介護や子育て中の人も、ネットで授業を受けることができるため、大学に通学する必要がありません。

そこで主な通信制大学をご紹介しましょう。

通信制大学の中にも、取得できる教員免許には違いがあります。授業料なども大切ですが、自分が欲しい科目で選ぶことも大切です。また、教科によっても教材費が異なり、かかる費用は異なるようです。

エクセルでまとめてみました。

このような学校は通信で教員免許が取れるのでやり直しをしたい方にはお勧めです!

仮免許で非常勤講師になるという裏技も・・

教員免許を目指す一番の壁は「教育実習」です。本気で教員を目指すなら、仕事を3週間休む覚悟が必要になります。

しかし、採用の見込があるのかないのかわからない段階で、教育実習を理由に仕事を休むのはためらわれるかもしれません。

そこで仮免許の段階で非常勤講師に入るという、少しアクロバティックな方法を取ってみてはいかがでしょう。

正規ルートではないので、必ずあるとは限りませんが、現在「技術」の教員が大量に不足しています。技術では情報も教えるため、中学は情報の免許を持つ教員でもカバーできると採用を始めています。それでも不足し、すでに定年でリタイアした教員を大量に再雇用しています。

中には、家庭科の教員でカバーしている学校もあるようです。

もしもあなたが、3月には「情報」の免許を取得する目前まで行っている、残りは教育実習を残すだけ、ということなら4月~5月に教員採用試験の出願をします。そして、9月から仮免許の状態でどこかの学校の非常勤講師を決め、6月初めに仕事辞め、7月中に教育実習生として勉強させてもらいましょう。

場合によっては、そのまま仮免許で授業=教育実習でも良い、と採用してもらえるかもしれません。それほど、技術の教員は不足しています。

6月、7月、8月は未収入になりますが、フリーの仕事やアルバイター、非正規雇用の契約社員ならこういった方法もアリかもしれません。

かなりタイトなスケジュールですが、こういった方法もあるということを知っておいてください。

まとめ:高卒や専門卒も同じ教師!胸を張って教えて欲しい

赤毛のアンの時代では、高校を卒業した人が小学校教員になることができました。昭和の後期では短大を卒業した小学校や中学教師もいました。

今では、大学院や博士課程を卒業した人が高校で教員をやっています。しかし、学歴は違っても「教員」は「教員」、「教師」です。

採用されたなら、胸を張って堂々と子供たちに勉強を教えてください。何よりも重要なのは今後も勉強してスキルを高め続ける姿勢が重要ですね!



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