名古屋がある愛知県は、東京と関西の中間地点のため、地元の国公立大学へ行く人と、実家を離れて関東・関西の大学に進学する人と二つの選択肢に分かれます。
地理的に東京の大学が多い、大阪の大学が多いと分かれることなく、東京大学、京都大学、名古屋大学他全国の有名国公立、私立と自分の進学したい大学に行けるという特徴があります。
そんな名古屋の塾事情と塾講師になりたい人のための転職サイトをご紹介しましょう。
名古屋の塾講師の転職事情と受験の関係について
名古屋は、東京から新幹線で1時間半、大阪から50分と気持ち関西よりのほぼ中間地点に位置します。
通学を考えると、関東や関西の大学に通うのは少し遠いため、一人暮らしになるでしょう。しかし、地元にもたくさんの名門大学も多くあり、愛知県や隣接する三重県や静岡県の大学に通学する学生もいます。
さらに名古屋には、全国でも有名な東海高校があり、関西の灘や東京の開成とは違う、教育熱心な家庭も集まりやすい地域です。
名古屋の塾では医学部受験が多い
愛知県名古屋市東区にある市立の男子校「東海高校」は、医学部合格者日本一、近年5年間で500人以上の合格者(年間平均100人以上)という名門校です。
東京や大阪には有数の医学部を持つ大学が多数ありますが、名古屋圏には名古屋大医学部、名古屋市大医学部、浜松医科大学、藤田医科大学と偏差値や医師国家試験合格者数が全国ベスト30位以内に入る大学が4校あります。
同じ県内に国立と公立の医学部がある都道府県は少なく、東京都、大阪府、京都府、北海道と名古屋だけです。さすが大都市ですね。
他にも隣接する長久手市には愛知医科大学もあり、名古屋市は医学部の学生、医学部志望の学生。さらに医師家族が多く生活する市になります。
医学部の実績の高さ、名古屋市の進学実績の高さは東海高校をはじめとする有数の進学校が支えているといえるでしょう。名古屋市は、医師になりたい人におすすめしたい街です。
そこで、愛知県名古屋市で塾講師になりたい人には、まず理系の知識の豊富さが求められる可能性が高くなります。
名古屋は理系大学進学の通塾者も多い
愛知県には、世界のトヨタがある「豊田市」があります。同県内ですが、豊田市は名古屋市から電車で1時間半以上、車で50分と離れた位置にあります。
それでも地元、という強さからトヨタ本社はもちろん、トヨタグループの出身者は名古屋大学や名古屋市立大学が多くあります。
2019年にトヨタ社長の鶴の一声で、名古屋大学とトヨタのつながりが絶たれ、第一の座ではなくなりました。それでもトヨタグループへの就職が強いのが名古屋大学、名古屋市立大学、名古屋工業大学などになっています。
名古屋は学習塾の数全国第2位
様々な分野の業種の数を都道府県別でランキングすると、ほとんどの業種で東京は第一位に、そして大阪、京都、兵庫県、神奈川県、埼玉県といった関西圏の大都市や首都圏の県が入ります。
しかし学習塾の営業所で数は、愛知県が全国第2位になります。
愛知県の県民人口は757万人で全国第4位です。東京都が3422人に学習塾が1つに対して、愛知県は2256人に1つの学習塾があることになります。
愛知県では、そのうち229万人は名古屋市民ということから、名古屋市周辺の学習塾の数は、全国的にもかなり多いといっても間違いないでしょう。
学習塾の数は全国第2位の愛知県ですが、売り上げと受講生数は、埼玉県に次いで全国5位と下がります。そこで考えらるのは、大きな学習塾よりも小規模な個人塾が多い、全国規模の学習塾よりも地元密着の学習塾が多い地域なのかもしれません。
それを表しているのが、小規模な学習塾です。
小規模学習塾とプロ家庭教師
名古屋では、首都圏でよく見かける大手学習塾や予備校の講師募集はほとんど見かけません。
しかし中学受験をする子供が多いのか、全国展開の中学受験塾「日能研」「四谷大塚」の求人が目立ちます。
さらにプロ家庭教師の募集が多く、集団よりも「家庭教師」を依頼する家庭の多さがうかがえます。
中でも「医学部受験」に特化したプロ家庭教師の募集が多く、家庭教師の「学参」では、医学部受験に特化したプロ家庭教師の求人の大量募集を行っています。医学部に進学する子供が多い名古屋ならではの募集の仕方です。
さらに、名古屋の塾講師の求人で目立つのが「家庭教師のトライ」や「東京個別学院」などのグループ塾や名古屋独自の「個別指導塾」や「少人数学習塾」の多さです。
もちろん名古屋市街地には、秀英予備校、駿台予備校といった都内にある予備校もあります。しかし、何といっても目立つのは「医療専門予備校メディカルラボ」や名門「武田塾」の存在です。そして東海地区を中心に展開する「佐鳴予備校」「文理スクール」といった予備校もあります。
逆に首都圏に多数ある「栄光ゼミナール」「早稲田アカデミー」といった予備校や学習塾の姿は見られません。
非常勤講師よりも常勤講師の募集がある
愛知県では、東京や大阪といった大都市特有の「大人数」学習塾や予備校ではなく、名古屋を拠点に人気のある学習塾の存在も目立ちます。
愛知県最大手の「明倫ゼミナール」は、名古屋を中心に愛知県周辺に50教室を展開しています。名古屋に4教室展開する「敬倫塾」では、専任の教職員の募集もあり、途中採用や専任講師を目指す人におすすめです。
他にも名古屋市内と尾張地区を中心に40以上の教室を持つ「野田塾」では、短大卒、四大卒、院卒の専任講師の募集を行っています。
名古屋では「専任講師」「正社員」「教員」の募集が目立つ地区とも言えます。求人サイトで募集している塾や予備校でも、公式サイトで募集している学習塾も多くあります。
求人サイトでは「教室」単位で募集をしていることが多く、専任講師や正職員になりたい、という人は塾や予備校の「公式サイト」を見ることをおすすめします。
また、学習塾によっては求人サイトを使わずに募集をしている塾もあります。求人サイトでの募集がない場合は、直接仕事をしたい学習塾の公式サイトを見るというのも良いかも言しれません。
公式サイトで募集している予備校や学習塾では、正職員の募集も見られます。一般企業とほぼ同じくらいの月給となるため、教員や大手予備校講師の足掛かりとして、こういった学習塾の専任教員の経験をするのもおすすめですね。
名古屋には小学校を併設した学習塾もある
予備校や塾が学校を経営するのは珍しくありません。たとえば、栄光ゼミナール系の秀明栄光、公文式の公文国際学園といった学校があります。
名古屋の名進研も、学習塾や早期学習を行っていた塾が、小学校の経営をしています。「名進研学園」という名です。
名進研小学校は、日中の学習だけでなくアフタースクールやサマースクールも充実、小学校からの習い事ではなく部活動を取り入れています。
授業では、全科目専科の教員が指導する、といった初等教育をする学校がつくられています。
まだ2019年開校のできたばかりの小学校で、名古屋市郊外の里山を抱く場所に作られています。今後、この学校で育った子供たちが、どんな進学実績を出すのか、まだ不明な点が多いところがあり、希望者は多くありません。
しかし、小学校の教員を目指していた、という人なら同じ教員になるなら、学習塾で教えるのも良いですが、こういった塾の教師から学校教員を目指すのも良いかもしれません。
名古屋でおすすめの転職サイト
おそらく一番公開求人が多いのはリクルートエージェントです。大手から中小まで大体名古屋近辺の塾が探せます。
もう一つはやっぱり学校関係が多めのマイナビエージェントです。河合塾の募集がでていることからも、学校関係に力を入れていることが分かります。
バイトから入るのならリクナビ1択で良いのでは?
リクナビはバイトも含めて常時100件近くが出ています。条件次第ですがバイト上がりで新機構の立ち上げに参加し、正社員というのはよくあるケース。
30代超えてきたらむしろこっちじゃないと仕事が見つからないかもしれません。
名古屋は教育熱心な都市
独自な学習塾が多数展開している名古屋市は、東京や大阪とは違った採用形態をとっています。
同じ塾講師になるなら、非常勤講師よりも専任講師になりたい、いずれは学校で教えたい、という人は名古屋市の講師募集に挑戦してみましょう。
しかしその分、教育熱心な家庭が多い、医師家庭や子供を医師にしたい、という家庭が多いのも事実です。
理系に自信がある、教えることに自信があるという人は、東京や大阪の非常勤講師から名古屋の「専任講師」「専任教員」を目指して募集サイトを探してみてはいかがでしょう。
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