最近、新聞やニュースで「教師不足」を良く聞くようになりましたね。
子育て世代の方は、ママ友などから「担任の先生が病休になってしまって…」などの声がよくあるのではないでしょうか?
私自身、学校で勤務していた頃から欠員は日常茶飯事でした。
そんな中、退職したいと言うのは勇気が必要ですよね。
教師を辞める理由はさまざまです。
勤務時間の長さや休日出勤が当たり前の現状、度の超えた保護者対応など退職理由は尽きま
せんね。
そんな現状の中で日々、慌ただしく過ごしていることと思います。私もその一人です。自分の子育てと仕事との両立がどうしてもできないために転職を決意しました。
いざ退職したいと思っても忙しい日々では何から始めたら良いのか迷いますよね。
さらに、なかなか管理職の先生に相談する時間をつくってもらうなんて気が引けます。
でも、やっぱり退職したいと思う方に向けて教師をやめるタイミングや転職する流れをお話したいと思います。
教師を辞めて児童指導員に転職する手順とタイミング
公立学校の教師は、人事異動がつきものです。
3月31日での退職がベストです。
もちろん、さまざまな理由で年度の途中で退職する場合はあるでしょう。
しかし、やはり教師不足の昨今ではあまり良い印象はありません。
引き継ぎも大変になってしまいます。
だいたい、11月からが人事異動の調査時期となります。
学校は正規採用の他に、臨時採用、支援員など様々な雇用形態があります。
地域によりますが、どの職種も定期的に数年で異動することになっているのがほとんどです。
毎年、異動の希望が調査されます。
そのタイミングで個人の要望を言う機会があると思います。
11月ごろには転職の意思をかためておくと良いですね。
それと同時に4月からの求人も増えてきますので、希望の職種の求人にも注目したいです。
転職活動は半年前から始めた
転職活動には、ある程度の期間をとりましょう。
私の場合は半年前から始めました。
教師は、雇用保険に入っていない場合がほとんどです。
雇用保険に入っていないと、退職後に失業保険がもらえません。
企業で働いている場合は、失業保険の受給期間に転職活動をする場合もあります。
失業保険がもらえないと、一切のお金が入らない状態での転職活動となり
気持ちも焦ってしまいますよね?
教師の仕事はとても多忙で、なかなか思うように転職活動が進まない場合もあります。
余裕をもって転職活動をしましょう。
教師から転職に有利な職種を絞り込んだ
教師からの転職先にはどんな職種があるでしょうか?
やはり、教育のプロという面では学習塾の講師や家庭教師などが考えられますね。
学習塾でも、幼児向け・小中学生向け・高校生など年代別に様々なものがあります。
現在はオンライン授業を提供している塾も多く見られますね。
子どもの成績をアップや志望校合格などに特化した、目標が明確な分、その業務に集中できるのではないでしょうか?
最近では、教育ベンチャー企業もたくさんあります。
一般企業で教育現場の知識を大いに生かすこともできますよ。
ビジネス経験が不足気味だと思われ、一般企業を懸念しがちですが最近の教師はITツールを駆使していることがほとんどです。
学校のブログや、資料の作成、成績や出席管理など、ITツールを使いこなさなければ業務が終わりません。
案外、一般企業でも率先力として、指導力やプレゼンテーションのスキルは生かすことができるのではないでしょうか?
教員から児童相談の面接審査は難しくない
教員から児童相談員の面接ですが、教職を経験している方なら難しくはないです。そもそも子供が好きで働いていることはわかっていますし、今は小学校と連携を取っているので内情も良く知っています。
- なぜ教師を辞めたのか?
- どれくらい働けるのか?
- 普段の学生指導で気を付けていたことは?
教員採用試験の二次面接に比べたらかなり楽ではないでしょうか?どの施設も教職免許を持った先生に不足しているのが実情で、よほど変な退職理由はネガティブなことを言わなければ合格できるかと思います。
小学校の教員から児童相談員の待遇と環境の違いは?
この職業変更が私の人生観や子どもたちへの接し方にどのような影響を与えたかを、実体験を交えてお伝えします。
教室での教育から、子どもたちの心のケアへと焦点を移すことで、新たな発見と挑戦がありました。
まず、公務員である小学校教員と比べると児童相談員は平均で25万円~となり教員時代よりは給料が下がります。
学校併設の職場ではパートやアルバイトの相談員さんも多く、時給だけを比べるとそこまで高くないかと思いますが、教員時代の目まぐるしい忙しさと比べると段違いです。
特に放課後の学童保育に関してはかなり仕事は楽ですよ。
児童指導員の仕事内容と公立学校の仕事の違い
そして、児童福祉の面でも教員免許が役に立ちます。
児童相談所や発達支援の施設、放課後の学童保育などありますね。
どの施設も、要資格者が対象となっています。
保育士・看護師・社会福祉士・言語聴覚士などの資格と並んで、教員免許や児童指導員と書かれていることも多いです。
児童指導員とは、児童福祉施設などで支援を必要とする子どもたちのサポートをする仕事です。
勤務する施設によって、業務内容が変わります。
児童相談所の仕事
児童相談所では育児放棄された子どもや保護者の経済的な理由で養育困難な子どもに対して、日常生活における保育を行います。
保護者のかわりとなって心身の成長を見守る支援が求められます。こちらはかなり大変な仕事で、特別支援学級を経験した先生が向いているかと思います。
児童発達センターでは、未就学児で障害を抱えている子どもを対象としています。日常生活のための自立支援や集団訓練などを行います。
障害児入所施設では、心身に障害をもった18歳までの子どもを福祉的、医療的なサポートを行う施設です。日常生活の他、技能指導なども行います。
放課後等デイサービスでは、発達障害をもった子どもに対して、協調性や社会性のトレーニング
を行う場合もあります。保護者や教育機関と連携して、療育を行います。
というわけで一般的に児童指導員と言っても部署によって相性があるので注意してください。
5 さいごに。
教師から児童指導員はとても転職しやすい職種です。
働く場所もたくさんあるため求人も安定しています。
基本的に残業も少なく、勤務時間もきっちりとしていることが多いです。
学校現場のように持ち帰らなければ終わらない仕事はほとんどありません。
というより、個人情報にかかわることが多いので持ち帰っていいものはないです。
子どもと関わるので体力勝負なところもありますが、学校で授業を6時間やるのに比べたら圧倒的に心身ともにゆとりはあるでしょう。
今は学校の教員不足ですし、非常勤として戻る手段はいくらでもあります。そういう意味では一度職場を変えてみるというのも良いのではないでしょうか?
学童保育への転職・就職なら【はじめての学童指導員】
子どもが好きで、教師としてのスキルもある人には向いている仕事だと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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